2011年3月31日木曜日

電車中?

電車に乗っている時に、携帯が鳴ってしまった・・・
(誤) すいません、いま電車中なので・・・
(正) すいません、いま電車に乗っているので・・・

◇ 電車中という言い方はありません。
(参考:3月18日 【習うより慣れろ】 「不在中とは言いません」)

2011年3月30日水曜日

大丈夫ですかなぁ?

明日午後3時に御社を訪問したいのですが・・・
(誤) 大丈夫ですかなぁ
(正) 大丈夫です。 または (正)大丈夫でしょうか。

確認する時の聞き方で、「~かなぁ?」と言う人がいますが、かなり奇妙です。

(誤) 納期はいつになりますかなぁ。  ⇒ (正) ~なりますでしょうか
(誤) 残業はどれくらいありますかなぁ。⇒ (正) ~ありますでしょうか

「~かなぁ」と言うと、酒に酔っているように聞こえます。(本当です!) 絶対にやめてください。

2011年3月29日火曜日

大丈夫?

(誤) 大丈夫と思います。
(正) 大丈夫だと思います。

たった一文字ですが、大事な「だ」です。
「だ」がないと、「本当に大丈夫かなぁ?」と思われてしまいます。

2011年3月28日月曜日

メールの宛名書き 「:」は使いません

(先週の続きです。懇意にしている高橋部長にメールします。)

では、高橋様にメールを書きます。
次のうち、宛名の書き方として最も適切なのはどれでしょうか。

高橋様: (「」をつける)
高橋様、 (「」をつける)
高橋様  (何もつけない)

2011年3月25日金曜日

緊張です?

(誤) 緊張ですから、間違えました。
(誤) 緊張なので、間違えました。
(正) 緊張したので、間違えました。

◇ 「緊張」は、「緊張する」という動詞で使います。

(正) 新しい職場なので少し緊張していますが、頑張ります。
(正) 面接で緊張してしまって、大事なことを言い忘れた。

2011年3月24日木曜日

「ちょっと聞きたいんですけどぉ」というクレーム電話!

電話で何か問い合わせる、というのは日常よくあることですが、たまに次のような言い方で質問を切り出す人がいます。

(以下、電話での会話)
私:  はい、〇△株式会社です
相手: ちょっと聞きたいんですけどぉ・・・

これを聞いた私は、(なんだ、この人・・・ 失礼だなぁ!)と感じ、クレームの電話だろうと身構えてしまいます。何がいけなかったのでしょうか。

電話の場合、まず最初の発声で、自然な間合いとして「あの~」と言うはずです。(個人的な電話であれば、「もしもし」です。)
次に、誰かにお願いをしたり、質問をしたりする場合、必ず「すみません」「恐れ入ります」といった、クッション言葉を添えてください。「配慮のできる、礼儀正しい人」という好印象につながります。クッション言葉の効果は、それはそれは大きいものです。(電話以外でも、同じです)
そして、「聞きたい」という自分の希望は、自分が客の立場であっても、初めての会話であれば謙譲語の「お聞きする」を使ってください。「聞きたいです」(丁寧語)ではやや不十分です。

井の頭公園
(会話例)
相手:  はい、ABCシステムです。
あなた:  あの~、すみません、ちょっとお聞きしたいんですが・・・
相手:  はい、どのようなご用件でしょうか。
あなた: ネットで御社のサービスを知ったのですが・・・

~まとめ~

ステップ1 「あの~」
ステップ2 「すみません」 もしくは 「恐れ入りますが、」
ステップ3 「ちょっとお聞きしたいんですが・・・」 または 「ちょっとおうかがいしたいんですが・・・」と言うこともできます。

これで皆さんの第一印象はぐっと上がることでしょう。顔が見えない分、電話での言葉使いはとても重要です。

2011年3月23日水曜日

仕事を見つかりたい?

(誤)今月中に、仕事を見つかりたいです。
(正)今月中に、仕事を見つけたいです。


「見つかる」(自動詞)+「たい」⇒「見つかりたい」という組み合わせは考えられません。
「見つける」(他動詞)+「たい」⇒「見つけたい」

(誤) 自分で事業を始まりたい
(正) 自分で事業を始めたい

2011年3月22日火曜日

高橋様?高橋さん?

あなたとは長年のつきあいで懇意にしていただいている佐藤物産の高橋部長。よく飲みに行く仲でもあります。その高橋部長にメールを書きます。メールの書き出しはどちらがより適切ですか。

1 佐藤物産株式会社 高橋さん
2 佐藤物産株式会社 高橋様


2011年3月18日金曜日

不在中です??

(誤)さっき電話したんですが、山本さんは不在中でした。
(正)さっき電話したんですが、山本さんは不在でした。

◇「中」がつけられるのは、「~をする」と言える名詞です。(例:電話 会議 外出 食事 運転) 「不在をする」とは言えないので、「不在中」ともいいません。

(正)佐藤さんは話中です。
(正)佐藤さんは外出中で、戻りは6時過ぎとのことです。

2011年3月17日木曜日

心ばかりの送別会・・・

3月は異動やら転勤やらで、送別会が多いシーズンです。
先日、職場でCさんの送別会が行われ、大変盛り上がりました。
いよいよ最後にCさんのスピーチが始まりました・・・
「本日はこのような、心ばかりの送別会を開いていただいて、本当にありがとうございます・・・」

出席者の間に「あれ・・・?」という微妙な空気が流れました。Cさんは「心づくし」と言うべきところを、「心ばかり」と言ってしまったのです!
心ばかり」は、「気持ちはこもっているが、それだけ」という意味です。「心ばかりの送別会」とは、「気持ちだけで全然すごくない送別会」という意味で、送別会を開いてくれた方に大変失礼です。

相手の心のこもった贈り物に、感謝の気持ちを述べる場合は、「心づくし」を使います。「真心いっぱいで本当に素晴らしい」という意味です。
(正)このような心づくしの手料理を用意していただいて、感激です。
(正)退職の日、みんなから心づくしのプレゼントをもらって、思わず涙がこぼれた。

恵比寿ガーデンプレイス
反対に、自分からの贈り物については、謙遜して「心ばかり」を使います
(正)先輩、今まで本当にお世話になりました。これは心ばかりの品ですが、どうぞ受け取ってください。
(正)私たちは、結婚する上司に心ばかりのお祝いを贈った。       

くれぐれも、お間違えなきよう。

2011年3月16日水曜日

日本に来て5年間たちました?

正しい文はどちらですか。


① 「日本に来て5年になります」
② 「日本に来て5年間たちました」



2011年3月11日金曜日

いくつ・いくつか、何回・何回か(続編)

(質問)いくつの事例があるのですか。
(説明)いくつかの事例があります。

(質問)東京には何回行ったことがありますか。
(説明)東京には何回か行ったことがあります。

ほとんどの人が、
(誤) 「いくつの事例があります」、「東京には何回行ったことがあります」
と言いますが、これでは質問しているのか説明しているのかわかりません。(説明のつもりだとは思いますが・・・)

2011年3月10日木曜日

「お断りいたします」と言って断らないで!

当社は人材紹介会社ですので、皆さんに仕事の紹介をしています。今の時代、メールに「応募しませんか」と書いて求人票を送るのですが、たまに次のような返信をもらってびっくりします。

「お断りいたします」

断る ⇒ お断りします ⇒ お断りいたします、の順に丁寧になるはずなので、きっと一番丁寧なつもりで断ったのだとは思いますが、これはかなりショックです。まるで、やくざの押し売りを断っているかのよう。嫌で嫌でたまらない!という気持ちがあふれています。

梅の花
そもそも、ビジネスで先方からの依頼を断る時、「断る」という単語を使いません。「遠慮する」を使います。さらにクッション言葉をつけて
「せっかくですが、遠慮させていただきます」
というのが標準形。

丁寧に言おうと思ったら、
「たいへん申し訳ないのですが、今回は遠慮させていただきます」
ぐらいにしてください。

どうかどうか、お願いします。

2011年3月9日水曜日

いくつの事例を紹介しています?

お手元の資料をご覧ください。ここに・・・
(誤)いくつの事例を紹介しています
(正)いくつかの事例を紹介してます

◇ 疑問詞+「か」の使い方

some の意味は、(数を尋ねる単語)+「か」で現します。例えば、
(正)東京には何回か行ったことがあります。

2011年3月8日火曜日

ご迷惑をします???

(誤)この度は突然の時間変更ご迷惑をしました。申し訳ございません。
(誤)この度は突然の時間変更ご迷惑をいたしました。申し訳ございません。
(正)この度は突然の時間変更ご迷惑をおかけいたしました。申し訳ございません。

◇「(誰かに)迷惑をかける」が元の形。謙譲の形にすると「ご迷惑をおかけいたします」となります。

(正)商品の発送が遅れ、大変ご迷惑をおかけいたしました。申し訳ございません。

間違った言い方では、「おいおい、本当に反省してるのか?」と思われてしまうので注意!

2011年3月7日月曜日

「確か」と「確かに」の使い分け(復習)

お客様から、「注文した商品が届かない!」というクレームの電話がありました。

次の( A )( B )には、「確か」「確かに」のどちらが入りますか。 

会話A
お客様: 「あの~、1週間前に注文した商品がまだ届いてないんですけど・・」
あなた: 「えっ、( A )おととい発送したと思うんですが・・」
お客様: (おいおい、ちゃんと調べてくれよ!)

会話B
お客様: 「あの~、1週間前に注文した商品がまだ届いてないんですけど・・」
あなた: 「少々お待ちください。( B )おととい発送していますが・・」
お客様: (そうか、じゃあ、もう少し待ってみよう!)


2011年3月4日金曜日

「結構です」と言って断らないで!

「お忙しい中、お越しいただかなくても結構です。」

これは私が、「近くに行くついでに、前に頼まれていた資料を届けに行きましょうか」と申し出たメールに対するクライアントからの返信です。まるで「迷惑だから来るな」と言われたようで、読んだ瞬間深く傷つきました。
親しい人なので後で確かめたところ、「大変だから大丈夫ですよ」と私に気を遣ったつもりだったとのこと。

断りの「~ていただかなくても結構です」は「必要ないよ!」と言っているのと同じで、強い拒絶を表します。親切な申し出を断る際に使うと、相手を不愉快な気持ちにさせてしまいます。万一、上司あるいは顧客にこの言い方をしたら・・・恐ろしいことです。

ひな祭り
こういう場合には「お越しいただくには及びません」という言い方があります。
大変ですから、来なくても大丈夫ですよ」と、相手の負担を慮って遠慮する丁寧な表現です。さらに「お気遣いありがとうございます」と感謝の言葉を添えましょう。そうすれば、誤解を生むことはありません。

「~いただくにはおよびません」は以下の場面でも使えます。
例: お電話いただくには及びません
   ご返信いただくには及びません

2011年3月3日木曜日

お忙しいところに、申し訳ありません?

(誤)お忙しいところに、申し訳ありません。
(正)お忙しいところ、申し訳ありません。

◇「お忙しいところ」に「に」はつけません。

(正)今日はお忙しいところ、お越しいただきまして、ありがとうございます。
(正)お忙しいところ、お時間をとっていただいて、ありがとうございました。

お客様をお迎え/お見送りするときなど、大事な場面で使うフレーズですから、完璧に言いましょう。

2011年3月2日水曜日

直接に相談してみます??

(誤)この件は、担当のFさんに直接に相談してみます。
(正)この件は、担当のFさんに直接相談してみます。

◇「直接」は副詞ですが、「に」は付かないので要注意! 「直接に」という言い方はしません。

(正)会社に戻る時間がないので、私は出先から直接G社に行きます。
(正)そんなに気になるなら、Kさんに直接確かめてみたらどうですか。

ひらがな一文字ですが、強い違和感の元になります。

2011年3月1日火曜日

子供は両親に預かっています?

(誤)子供は中国の両親に預かっています
(誤)子供は中国の両親に預けっています
(正)子供は中国の両親に預けています

他の表現として、
子供は中国の両親に世話してもらっています
子供は中国の両親に面倒を見てもらっています

◇ あずかる(自動詞) あずける(他動詞)