(誤) 台風を気をつけてください。
(正) 台風に気をつけてください。
(誤) 病気やけがを気をつけてください。
(正) 病気やけがに気をつけてください。
◇ 「気をつける」の前の助詞は、常に【に】を使います。【を】は間違いです。
(正) 人込みではスリに気をつけてください。
(正) 人込みでは貴重品に気をつけてください。(=貴重品をとられないように気をつけてください)
2012年6月28日木曜日
2012年6月21日木曜日
「手配」の意味
韓国人のJさんには、日本人の秘書がいます。
Jさん :今度のランチョンセミナーの参加者は何名?
秘書 :ええと、25名です。こちらが参加者リストです。
Jさん :ありがとう。じゃ、これを元に当日の席順表を手配してください。
秘書 :・・・はい。
<質問>
Jさんは、「準備」という意味で「手配」という言葉を使いましたが、その瞬間、秘書が少し不思議そうな顔をしたのに気づいたそうです。「言葉の使い方が間違っていたのでしょうか?」というのが、Jさんの質問です。
<解説>
「手配」という言葉は、次のような場面で使います。
・ 来月部長が北京に出張するため、私が航空券とホテルを手配しました。
・ お客様がお帰りになる時間に合わせて、タクシーを手配しました。
・ 旅行先でマンゴーを買い、帰国の翌日自宅に届くように手配しました。
・ 万が一に備えて、有名歌手の結婚式場に警備員を手配しました。
・ パーティーのために、100名分の料理の手配をしました。
◇ 「手配する」とは単に「準備する」のではなく、「計画がスムーズに運ぶように、関係者に指示を出し、準備する」ことです。例えば、「タクシーを手配する」とは、タクシー会社に必要な指示を出し、適当な場所と時間にタクシーを準備することです。
◇ Jさんのように、「席順表を手配してください」と言うと、「誰かに指示して席順表を準備しなさい」という意味に聞こえます。だから秘書は、「え?私が作るんじゃないの?」と一瞬違和感を覚えたのです。秘書自身が作るのであれば、「準備してください」「作成してください」という言うべきだったのです。
Jさん :今度のランチョンセミナーの参加者は何名?
秘書 :ええと、25名です。こちらが参加者リストです。
Jさん :ありがとう。じゃ、これを元に当日の席順表を手配してください。
秘書 :・・・はい。
<質問>
Jさんは、「準備」という意味で「手配」という言葉を使いましたが、その瞬間、秘書が少し不思議そうな顔をしたのに気づいたそうです。「言葉の使い方が間違っていたのでしょうか?」というのが、Jさんの質問です。
<解説>
「手配」という言葉は、次のような場面で使います。
・ 来月部長が北京に出張するため、私が航空券とホテルを手配しました。
・ お客様がお帰りになる時間に合わせて、タクシーを手配しました。
・ 旅行先でマンゴーを買い、帰国の翌日自宅に届くように手配しました。
・ 万が一に備えて、有名歌手の結婚式場に警備員を手配しました。
・ パーティーのために、100名分の料理の手配をしました。
◇ 「手配する」とは単に「準備する」のではなく、「計画がスムーズに運ぶように、関係者に指示を出し、準備する」ことです。例えば、「タクシーを手配する」とは、タクシー会社に必要な指示を出し、適当な場所と時間にタクシーを準備することです。
◇ Jさんのように、「席順表を手配してください」と言うと、「誰かに指示して席順表を準備しなさい」という意味に聞こえます。だから秘書は、「え?私が作るんじゃないの?」と一瞬違和感を覚えたのです。秘書自身が作るのであれば、「準備してください」「作成してください」という言うべきだったのです。
2012年6月14日木曜日
相変わらずですね!?
久しぶりの出張で東京オフィスに来たSさんは、以前同じチームで働いていた部長のところにあいさつに行きました。
Sさん: 部長!ご無沙汰しております。
部長 : Sさん、久しぶりだね、元気そうだね。
Sさん: 部長も相変わらずですね。
Sさんは、「以前と変わらずお元気そうで何よりです」という意味で言ったつもりでしたが、この場合、部長はちょっとバカにされた気持ちになる可能性があり、危険です。
(解説)
◇ 「相変わらず」は「前と同じ」という意味です。自分自身や身内について、謙遜して話す時に使います。
(例)
・ 私は相変わらず自動車のセールスの仕事をしています。
・ 私は相変わらず高円寺に住んでいます。
・ 息子は相変わらず独身で、休みの日は趣味のゴルフばかりしています。
◇ 「前と同じ」というのは裏を返すと「進歩がない/成長がない」ということですから、目上の方に対して「相変わらず」は、失礼になりかねません。目上の方には使わないほうがいい言葉でしょう。
冒頭のSさんのような場面では、「お元気そうですね」で十分だと思います。
Sさん: 部長!ご無沙汰しております。
部長 : Sさん、久しぶりだね、元気そうだね。
Sさん: 部長も相変わらずですね。
Sさんは、「以前と変わらずお元気そうで何よりです」という意味で言ったつもりでしたが、この場合、部長はちょっとバカにされた気持ちになる可能性があり、危険です。
(解説)
◇ 「相変わらず」は「前と同じ」という意味です。自分自身や身内について、謙遜して話す時に使います。
(例)
・ 私は相変わらず自動車のセールスの仕事をしています。
・ 私は相変わらず高円寺に住んでいます。
・ 息子は相変わらず独身で、休みの日は趣味のゴルフばかりしています。
◇ 「前と同じ」というのは裏を返すと「進歩がない/成長がない」ということですから、目上の方に対して「相変わらず」は、失礼になりかねません。目上の方には使わないほうがいい言葉でしょう。
冒頭のSさんのような場面では、「お元気そうですね」で十分だと思います。
2012年6月7日木曜日
言いたいことがあります?
先日、留守番電話に次のようなメッセージが入っていました。
「あの~、 お忙しいところすみません。ちょっと言いたいことがあってお電話したんですが、また明日かけ直しまーす」
これを聞いて私はとても心配になり、「何だろう、クレームかな・・・?」と不安な気持ちで一晩過ごしました。ところが次の日確認したら、用件はごく普通の内容で、「文句」や「クレーム」などではありませんでした。
<解説>
「言いたいことがある」には、「文句がある」という意味があり、例えば、次のような場面にぴったりです。
(夫婦げんかで)
妻 : ちょっと、黙ってないで言いたいことがあるならはっきり言えば?
夫 : ・・・。
(同僚との会話)
A : まあ、部長のやり方には俺もいろいろ言いたいこともあるけどさ・・・
B : うん、わかるわかる。
◇ 「言いたいことがある」という表現だと、相手を驚かせたり心配させてしまいかねません。以下のように言えば、余計な心配をさせずに済みます。
・ 〇〇の件で、ちょっとお話ししたいことがあってお電話したんですが・・・
・ 〃 ちょっとご相談したいことがあってお電話したんですが・・・
・ 〃 ちょっとご連絡したいことがあってお電話したんですが・・・
「あの~、 お忙しいところすみません。ちょっと言いたいことがあってお電話したんですが、また明日かけ直しまーす」
これを聞いて私はとても心配になり、「何だろう、クレームかな・・・?」と不安な気持ちで一晩過ごしました。ところが次の日確認したら、用件はごく普通の内容で、「文句」や「クレーム」などではありませんでした。
<解説>
「言いたいことがある」には、「文句がある」という意味があり、例えば、次のような場面にぴったりです。
(夫婦げんかで)
妻 : ちょっと、黙ってないで言いたいことがあるならはっきり言えば?
夫 : ・・・。
(同僚との会話)
A : まあ、部長のやり方には俺もいろいろ言いたいこともあるけどさ・・・
B : うん、わかるわかる。
◇ 「言いたいことがある」という表現だと、相手を驚かせたり心配させてしまいかねません。以下のように言えば、余計な心配をさせずに済みます。
・ 〇〇の件で、ちょっとお話ししたいことがあってお電話したんですが・・・
・ 〃 ちょっとご相談したいことがあってお電話したんですが・・・
・ 〃 ちょっとご連絡したいことがあってお電話したんですが・・・
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