韓国人のJさんには、日本人の秘書がいます。
Jさん :今度のランチョンセミナーの参加者は何名?
秘書 :ええと、25名です。こちらが参加者リストです。
Jさん :ありがとう。じゃ、これを元に当日の席順表を手配してください。
秘書 :・・・はい。
<質問>
Jさんは、「準備」という意味で「手配」という言葉を使いましたが、その瞬間、秘書が少し不思議そうな顔をしたのに気づいたそうです。「言葉の使い方が間違っていたのでしょうか?」というのが、Jさんの質問です。
<解説>
「手配」という言葉は、次のような場面で使います。
・ 来月部長が北京に出張するため、私が航空券とホテルを手配しました。
・ お客様がお帰りになる時間に合わせて、タクシーを手配しました。
・ 旅行先でマンゴーを買い、帰国の翌日自宅に届くように手配しました。
・ 万が一に備えて、有名歌手の結婚式場に警備員を手配しました。
・ パーティーのために、100名分の料理の手配をしました。
◇ 「手配する」とは単に「準備する」のではなく、「計画がスムーズに運ぶように、関係者に指示を出し、準備する」ことです。例えば、「タクシーを手配する」とは、タクシー会社に必要な指示を出し、適当な場所と時間にタクシーを準備することです。
◇ Jさんのように、「席順表を手配してください」と言うと、「誰かに指示して席順表を準備しなさい」という意味に聞こえます。だから秘書は、「え?私が作るんじゃないの?」と一瞬違和感を覚えたのです。秘書自身が作るのであれば、「準備してください」「作成してください」という言うべきだったのです。
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