9月6日(木)の記事に関連して、質問をいただきました。
<質問>
「どうぞお構いなく」と「どうぞお気遣いなく」は、同じように使えますか。
<回答>
◇ 「お構いなく(おかまいなく)」
訪問先で、相手が飲み物や食べ物を出してくれそうな気配を感じた時、「どうぞお構いなく」の方をよく使います。「長居するつもりはないので、私に対してそのようなサービスはけっこうですよ」という、遠慮の気持ちを表します。「断り」ではないので、「お構いなく」と言っても、お茶が出てくることがよくあります。
(例1)
訪問先の人: お忙しいところ、お越しいただいてすみません。今日も暑いですね。今お水をお持ちします。
あなた: あ、どうぞお構いなく・・・。
(例2)
訪問先の人: どうもこんにちは。コーヒーでいいですか。
あなた: あ、すぐに失礼しますので、どうぞお構いなく・・・。
※(例1)と(例2)で「お気遣いなく」を使っても変ではありません。
◇ 「お気遣いなく(おきづかいなく)」
食べ物や飲み物以外の、下のような場面では「お気遣いなく」の方を使います。つまり、「お気遣いなく」の方が、使える範囲が広いと言えるでしょう。
(例3)
訪問先の人: エアコンの温度を下げましょうか?
あなた: いえ、大丈夫です。どうぞお気遣いなく・・・。
(例4)
訪問先の人: いま(上着をかけるための)ハンガーをお持ちしますね。
あなた: いえいえ、どうぞお気遣いなく・・・。
(例5)
訪問先の人: 資料が増えてしまってすみません。紙袋か何か持ってきますね。
あなた: いえ、かばんに入ると思いますので、どうぞお気遣いなく・・・。
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