正しい文はどちらですか。
① 「日本に来て5年になります」
② 「日本に来て5年間たちました」
正解は①。 「5年になります」です。
この質問で聞きたいことは、5年と5年間の使い分けです。②も「5年たちました」なら正解、5年間というのは誤りです。述語の「なります」と「たちます」はどちらも問題ありません。
こういった表現は自己紹介でよく使いますね。
「5年間になります」「5年間たちました」
これらは間違いです。
「~年間」は、ある活動や現象が「継続した年数」を表す言い方です。ですから、
「大阪に5年間(ずっと)住んでいました」
「不況のため、あの工場は1年間(ずっと)閉鎖されたままです」
というように、後ろには継続する活動や現象を示す文が来ます。「~ている/~ていた」という形と特に相性が良く、一緒に使うと良い文になります。
問題例の「5年になります」「5年たちました」で言いたいのは「合計年数」です。その間ずっと何をしていたかを説明するわけではありませんから、「5年間」というと変なのです。
【「~年間」の使用例】
Aさん: 前の会社ではどんな仕事をしていたんですか?
Bさん: 5年間海外営業をしていました。
【「~年」の使用例】
Aさん: Bさん、お久しぶりですね。お元気ですか。
Bさん: 本当にご無沙汰しています。大学を卒業して以来だから、もう10年になりますね。
4月から新しい職場に移る方も多いことでしょう。最初の自己紹介で間違えないように!
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