<問題>
赤字の部分は、どのように読みますか。
① バイオリンの美しい音色に聞き入った。
② 関係者以外、敷地内に立ち入らないでください。
③ 強盗は2階の窓を割って押し入ったらしい。
<解答>
① いった ② いらないで ③ いった
<解説>
「動詞+入る」という形の複合動詞には、以下のようなものがあります。数は多くありません。
後続の「入る」は常に「いる」と読み、前に付く動詞の意味を強めます。
・ 聞き入る = 熱心に聞く
・ 立ち入る = 中に入る/干渉する
・ 押し入る = 無理に/不法に入る
・ 恥じ入る = 深く恥じる 例: 自分の過ちに恥じ入る。
・ 寝入る = 深く眠る 例: バスで寝入ってしまい、財布をすられた。
・ 感じ入る = 深く感心する 例: 彼の勇気に感じ入った。
・ 見入る = 関心を持ってじっと見る 例: 鮮やかな3D映像に思わず見入った。
◇ 複合動詞の「~入る」を、「はいる」と読むことは絶対にありません。
2012年5月24日木曜日
2012年5月17日木曜日
もう十分です!?
◇ 日本人の家に招待されて、手料理をごちそうになったことがある人も多いでしょう。下のケース
のように、「おいしいけれど、もうおなか一杯で食べられない!」という状況に陥った人も、たく
さんいるはずです。
先日、Cさんは上司の家に招待されました。上司の奥さんの手料理をすすめられるままに食べているうちに、すっかり満腹になりました。
上司 「Cさん、おかわりは?」
上司の奥さん 「どうぞどうぞ遠慮しないで。まだたくさんありますから。」
Cさん 「(困ったなあ・・もう食べられない・・)あ、あの、ありがとうございます。でも、もう十
分ですので。」
Cさんはこの時、上司と奥さんの顔色が少し変わったのに気づいたそうです。
何が良くなかったのでしょうか。皆さんなら、どのように断りますか。
<解説>
「もう十分です」は、「これ以上は要りません」「必要ありません」という意味なので、そのまま使うと冷たく聞こえてしまいます。
(使用例)
・言い訳はもう十分です。(=あなたの言い訳はもう聞きたくないです。)
・話し合いはもう十分です。(=これ以上、話す必要はありません。)
◇ Cさんのケースであれば、次のように言えば良かったでしょう。
Cさん 「ありがとうございます。でも、もう十分いただきましたので・・・」
奥さん 「あら、そうですか・・?」
Cさん 「ええ、本当においしくて、つい食べ過ぎてしまいました。」
◇ 「いただきました」の一言を添えることによって、「おなかが一杯」という説明になります。同時
に、相手への感謝も伝わります。さらに、「本当においしかった!」ことをはっきり伝えれば、OKです。
のように、「おいしいけれど、もうおなか一杯で食べられない!」という状況に陥った人も、たく
さんいるはずです。
先日、Cさんは上司の家に招待されました。上司の奥さんの手料理をすすめられるままに食べているうちに、すっかり満腹になりました。
上司 「Cさん、おかわりは?」
上司の奥さん 「どうぞどうぞ遠慮しないで。まだたくさんありますから。」
Cさん 「(困ったなあ・・もう食べられない・・)あ、あの、ありがとうございます。でも、もう十
分ですので。」
Cさんはこの時、上司と奥さんの顔色が少し変わったのに気づいたそうです。
何が良くなかったのでしょうか。皆さんなら、どのように断りますか。
<解説>
「もう十分です」は、「これ以上は要りません」「必要ありません」という意味なので、そのまま使うと冷たく聞こえてしまいます。
(使用例)
・言い訳はもう十分です。(=あなたの言い訳はもう聞きたくないです。)
・話し合いはもう十分です。(=これ以上、話す必要はありません。)
◇ Cさんのケースであれば、次のように言えば良かったでしょう。
Cさん 「ありがとうございます。でも、もう十分いただきましたので・・・」
奥さん 「あら、そうですか・・?」
Cさん 「ええ、本当においしくて、つい食べ過ぎてしまいました。」
◇ 「いただきました」の一言を添えることによって、「おなかが一杯」という説明になります。同時
に、相手への感謝も伝わります。さらに、「本当においしかった!」ことをはっきり伝えれば、OKです。
2012年5月10日木曜日
「以前」と「依然」
先日、「いぜん」という言葉のアクセントが原因で会話がかみ合わない経験をしました。
Yさん: 韓国では以前、少子化問題が深刻です。
私: 今はどうなんですか?
Yさん: ですから、今も、深刻です。
私: ???(さっき、以前、と言ったよね?)
Yさん: 依然、千葉に住んでいました。
私: え?いつですか?今も?
Yさん: 2年前です。
私: ???
◇ 「以前(=前は)」と「依然(=今も)」は、どちらも「いぜん」と読みますが、アクセントが異なります。私たちは、アクセントの型で意味を聞き分けています。Yさんは、二つの言葉のアクセントを間違えて発音したため、混乱が生じてしまったのです。
(正) 以前(いぜん)⇒高低低
(正) 依然(いぜん)⇒低高高
(正) 韓国では依然(低高高)、少子化問題が深刻です。(=今も、深刻です)
(正) 以前(高低低)、千葉に住んでいました。(=前は、千葉に住んでいました)
◇ アクセントの間違いによって、言いたいことが相手に正確に伝わらないこともあるので、注意しましょう。
Yさん: 韓国では以前、少子化問題が深刻です。
私: 今はどうなんですか?
Yさん: ですから、今も、深刻です。
私: ???(さっき、以前、と言ったよね?)
Yさん: 依然、千葉に住んでいました。
私: え?いつですか?今も?
Yさん: 2年前です。
私: ???
◇ 「以前(=前は)」と「依然(=今も)」は、どちらも「いぜん」と読みますが、アクセントが異なります。私たちは、アクセントの型で意味を聞き分けています。Yさんは、二つの言葉のアクセントを間違えて発音したため、混乱が生じてしまったのです。
(正) 以前(いぜん)⇒高低低
(正) 依然(いぜん)⇒低高高
(正) 韓国では依然(低高高)、少子化問題が深刻です。(=今も、深刻です)
(正) 以前(高低低)、千葉に住んでいました。(=前は、千葉に住んでいました)
◇ アクセントの間違いによって、言いたいことが相手に正確に伝わらないこともあるので、注意しましょう。
2012年4月26日木曜日
「りょうこう」に行きます?
◇ 今日は発音の問題です。
Aさん: 台湾では日本語ができる人材のじゅうようがあるので・・
日本人: (じゅうようって何だろう?「重要」かな?あっ、もしかして「需要」?)
Bさん: 今回、ある企業の社員寮の建築工事をじゅうちゅうできたんです。
日本人: (じゅうちゅう???建築の専門用語?あっ、「受注」のこと?)
Cさん: 大学時代、じゅうぎょうは一度も休みませんでした。
日本人: (じゅうぎょう?大学の話だから多分「授業」かな・・)
Dさん: ゴールデンウィークはりょうこうに行きます。
日本人: (りょうこう?ああ、「旅行」か・・)
◇ 「需要」「受注」「授業」「旅行」、この4つは出身地や母語に関係なく、上の例(赤字)のように、
誤った発音をする人が非常に多い言葉です。1拍目は長く伸ばしません。
(正しい発音)
「需要」 じゅよう
「受注」 じゅちゅう
「授業」 じゅぎょう
「旅行」 りょこう
Aさん: 台湾では日本語ができる人材のじゅうようがあるので・・
日本人: (じゅうようって何だろう?「重要」かな?あっ、もしかして「需要」?)
Bさん: 今回、ある企業の社員寮の建築工事をじゅうちゅうできたんです。
日本人: (じゅうちゅう???建築の専門用語?あっ、「受注」のこと?)
Cさん: 大学時代、じゅうぎょうは一度も休みませんでした。
日本人: (じゅうぎょう?大学の話だから多分「授業」かな・・)
Dさん: ゴールデンウィークはりょうこうに行きます。
日本人: (りょうこう?ああ、「旅行」か・・)
◇ 「需要」「受注」「授業」「旅行」、この4つは出身地や母語に関係なく、上の例(赤字)のように、
誤った発音をする人が非常に多い言葉です。1拍目は長く伸ばしません。
(正しい発音)
「需要」 じゅよう
「受注」 じゅちゅう
「授業」 じゅぎょう
「旅行」 りょこう
2012年4月19日木曜日
何時にいらっしゃるつもりですか??
取引先での業務第1日目が終わり、帰り支度をしていたらEさんに次のように聞かれました。
「明日は何時にいらっしゃるつもりですか?」
私は何だか怒られているような気がしました・・・。
Eさんはただ、「何時に来る予定ですか」と聞きたかっただけでした。
しかし、「~するつもりですか?」と聞かれると、「考えをはっきり説明して!」と、強く迫られているように感じます。
<解説>
「つもり」は、自分が心の中でしようと思っていること(計画)を、他人に打ち明ける時に使います。
(特に深刻なことでなくてもかまいません。)
(正)
・ ゴールデンウィークに、沖縄に行くつもりです。
・ 就職が決まったら引っ越すつもりです。
自分について話すときは問題ないのですが、他の人に向かって「~するつもりですか?」と聞くのは、「本当にそうなの?はっきり説明してよ」と、相手の心を無理に開けようとするのと同じことになります。相手を不快にさせてしまいます。
(誤) 明日は何時にいらっしゃるつもりですか?(=何時に来るのかちゃんと教えて!)
(正) 明日は何時にいらっしゃいますか?
(誤) お客様、空港にはどうやっていらっしゃるつもりですか?(=何で行くのかちゃんと教えて!)
(正) お客様、空港にはどうやっていらっしゃいますか?
◇ 「つもり」を相手への質問に使わないでください。
「明日は何時にいらっしゃるつもりですか?」
私は何だか怒られているような気がしました・・・。
Eさんはただ、「何時に来る予定ですか」と聞きたかっただけでした。
しかし、「~するつもりですか?」と聞かれると、「考えをはっきり説明して!」と、強く迫られているように感じます。
<解説>
「つもり」は、自分が心の中でしようと思っていること(計画)を、他人に打ち明ける時に使います。
(特に深刻なことでなくてもかまいません。)
(正)
・ ゴールデンウィークに、沖縄に行くつもりです。
・ 就職が決まったら引っ越すつもりです。
自分について話すときは問題ないのですが、他の人に向かって「~するつもりですか?」と聞くのは、「本当にそうなの?はっきり説明してよ」と、相手の心を無理に開けようとするのと同じことになります。相手を不快にさせてしまいます。
(誤) 明日は何時にいらっしゃるつもりですか?(=何時に来るのかちゃんと教えて!)
(正) 明日は何時にいらっしゃいますか?
(誤) お客様、空港にはどうやっていらっしゃるつもりですか?(=何で行くのかちゃんと教えて!)
(正) お客様、空港にはどうやっていらっしゃいますか?
◇ 「つもり」を相手への質問に使わないでください。
2012年4月12日木曜日
準備してしまいました?
上司 : Sさん、金曜日のプレゼンの資料は大丈夫?
Sさん : はい。もう準備してしまいました。
◇ Sさんは「終わった」ということを伝えたくてこのように言ったのですが、少し偉そうに聞こえます。なぜでしょうか。
<解説>
「~てしまいました」には、二つの用法があります。
① 「後悔」「反省」「失敗」の気持ちを表す用法
(例)
・ 会議に遅刻してしまいました。
・ ワイングラスを割ってしまいました。
② 「完了した(=完全に終わった)」ことを強調する用法
(例)
・ 午後来客予定があるので、午前中に用事を済ませてしまいました。
・ 時間があったので、使わない資料を全部ファイリングしてしまいました。
②の「~てしまいました」は、「やり尽くした」という意味です。「完全に・徹底的に」という気持ちが含まれます。Sさんのように上司への報告に使うと、「私、がんばりました!」と過剰にアピールしているように聞こえるのです。
また、①の「失敗」の意味に誤解される可能性もあります。
◇ 仕事完了の報告には、「~てしまいました」は使わないようにしましょう。
(例1)
上司 : あさってのプレゼンの資料、できてる?
部下 : はい。準備してあります。
(例2)
上司 : 値札の確認は終わった?
部下 : はい。終わりました。/はい。全部確認してあります。
Sさん : はい。もう準備してしまいました。
◇ Sさんは「終わった」ということを伝えたくてこのように言ったのですが、少し偉そうに聞こえます。なぜでしょうか。
<解説>
「~てしまいました」には、二つの用法があります。
① 「後悔」「反省」「失敗」の気持ちを表す用法
(例)
・ 会議に遅刻してしまいました。
・ ワイングラスを割ってしまいました。
② 「完了した(=完全に終わった)」ことを強調する用法
(例)
・ 午後来客予定があるので、午前中に用事を済ませてしまいました。
・ 時間があったので、使わない資料を全部ファイリングしてしまいました。
②の「~てしまいました」は、「やり尽くした」という意味です。「完全に・徹底的に」という気持ちが含まれます。Sさんのように上司への報告に使うと、「私、がんばりました!」と過剰にアピールしているように聞こえるのです。
また、①の「失敗」の意味に誤解される可能性もあります。
◇ 仕事完了の報告には、「~てしまいました」は使わないようにしましょう。
(例1)
上司 : あさってのプレゼンの資料、できてる?
部下 : はい。準備してあります。
(例2)
上司 : 値札の確認は終わった?
部下 : はい。終わりました。/はい。全部確認してあります。
2012年4月5日木曜日
さんざん・・?
佐藤さんは先日、Bさんの紹介で、Cさんに会いました。
佐藤さん : どうもはじめまして、佐藤です。
Cさん : はじめまして。Cです。佐藤さんのことはBさんからさんざんうかがっております。
佐藤さん : ??
<問題>
Cさんの「さんざん(散々)」の使い方は不適切です。
どのように言えばいいでしょうか。
<解説と答え>
Cさんは「よく」「何度も」という意味で「さんざん」を使ったようですが、この場合は不適切です。
「さんざん」は「ものすごく」という意味で、程度の激しさを表しますが、「不快な気持ち」「うんざりした気持ち」の時に使う副詞です。
(例)
・遅刻のことで、部長にさんざん叱られた。
・取引先から、さんざん文句を言われた。
・同僚と飲みに行って、さんざん会社の愚痴を聞かされた。
つまり、冒頭のCさんの言葉は、「あなたについて何度も聞かされてうるさかった」と言っていることになるわけです。言われた人はもちろん驚きます。
「あなたのことは以前からよく聞いています」と言いたい場合は、「かねがね」という副詞を使います。
(例)
佐藤さん: どうも、はじめまして。佐藤です。今日はお忙しいところ本当にありがとうございます。
Cさん : はじめまして、Cです。佐藤さんのことはBさんからかねがねうかがっております。今日は
お目にかかれて嬉しいです。
佐藤さん: いえいえこちらこそ、どうぞよろしくお願いします。
◇ 副詞には、ネガティブな意味を持つものがあるので、注意が必要です。
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