<質問>
「降り続ける」と「降り続く」は、どちらが正しいですか。
・ 雨は今夜いっぱい降り続けるでしょう。
・ 雨は今夜いっぱい降り続くでしょう。
<回答>
「降り続ける」も「降り続く」も、どちらも正しい言い方として天気予報のニュースなどで使われています。
<解説>
複合動詞の一つに、「~続ける」というのがあります。
前に付く動詞は自動詞でも他動詞でもかまいませんが、下の例でわかるように、普通は「~続ける」だけで、「~続く」という形はとりません。「降り続く」は例外的な存在と言っていいでしょう。
◇ 全体が自動詞になるか、他動詞になるかは、前に付く動詞によって決まります。
(例)
〇 食べ続ける(他動詞) × 食べ続く
〇 話し続ける(他動詞) × 話し続く
〇 歩き続ける(自動詞) × 歩き続く
〇 泣き続ける(自動詞) × 泣き続く
〇 燃え続ける(自動詞) × 燃え続く
〇 燃やし続ける(他動詞) × 燃やし続く
〇 降り続ける(自動詞) 〇 降り続く
2012年10月4日木曜日
2012年9月27日木曜日
今いち?
上司が部下に、商談の結果を聞いています。
上司: 先方の反応はどうだった?
部下: それが、(誤)今いち はっきりした手ごたえが無くて・・・。
それが、(正)今ひとつはっきりした手ごたえが無くて・・・。
◇ 「今いち」は、「今ひとつ」から生まれた若者言葉です。フォーマルな場面や目上の人と話す時には使いません。したがって、上の例では「今ひとつ」の方を使います。
◇ 「今ひとつ」は、「自分が期待したレベルに少し足りない」という、ネガティブな気持ちを表します。
(例)
・ 昨日の二次会は今ひとつ盛り上がりませんでした。
・ 昨日の展示会で、我が社の新製品に対する来場者の反応は今ひとつでした。
・ このスマホ、機能は十分なんだけどデザインが今いちなんだよね~。(友達同士の会話)
上司: 先方の反応はどうだった?
部下: それが、(誤)今いち はっきりした手ごたえが無くて・・・。
それが、(正)今ひとつはっきりした手ごたえが無くて・・・。
◇ 「今いち」は、「今ひとつ」から生まれた若者言葉です。フォーマルな場面や目上の人と話す時には使いません。したがって、上の例では「今ひとつ」の方を使います。
◇ 「今ひとつ」は、「自分が期待したレベルに少し足りない」という、ネガティブな気持ちを表します。
(例)
・ 昨日の二次会は今ひとつ盛り上がりませんでした。
・ 昨日の展示会で、我が社の新製品に対する来場者の反応は今ひとつでした。
・ このスマホ、機能は十分なんだけどデザインが今いちなんだよね~。(友達同士の会話)
2012年9月20日木曜日
「おかまいなく」 vs 「お気遣いなく」
9月6日(木)の記事に関連して、質問をいただきました。
<質問>
「どうぞお構いなく」と「どうぞお気遣いなく」は、同じように使えますか。
<回答>
◇ 「お構いなく(おかまいなく)」
訪問先で、相手が飲み物や食べ物を出してくれそうな気配を感じた時、「どうぞお構いなく」の方をよく使います。「長居するつもりはないので、私に対してそのようなサービスはけっこうですよ」という、遠慮の気持ちを表します。「断り」ではないので、「お構いなく」と言っても、お茶が出てくることがよくあります。
(例1)
訪問先の人: お忙しいところ、お越しいただいてすみません。今日も暑いですね。今お水をお持ちします。
あなた: あ、どうぞお構いなく・・・。
(例2)
訪問先の人: どうもこんにちは。コーヒーでいいですか。
あなた: あ、すぐに失礼しますので、どうぞお構いなく・・・。
※(例1)と(例2)で「お気遣いなく」を使っても変ではありません。
◇ 「お気遣いなく(おきづかいなく)」
食べ物や飲み物以外の、下のような場面では「お気遣いなく」の方を使います。つまり、「お気遣いなく」の方が、使える範囲が広いと言えるでしょう。
(例3)
訪問先の人: エアコンの温度を下げましょうか?
あなた: いえ、大丈夫です。どうぞお気遣いなく・・・。
(例4)
訪問先の人: いま(上着をかけるための)ハンガーをお持ちしますね。
あなた: いえいえ、どうぞお気遣いなく・・・。
(例5)
訪問先の人: 資料が増えてしまってすみません。紙袋か何か持ってきますね。
あなた: いえ、かばんに入ると思いますので、どうぞお気遣いなく・・・。
<質問>
「どうぞお構いなく」と「どうぞお気遣いなく」は、同じように使えますか。
<回答>
◇ 「お構いなく(おかまいなく)」
訪問先で、相手が飲み物や食べ物を出してくれそうな気配を感じた時、「どうぞお構いなく」の方をよく使います。「長居するつもりはないので、私に対してそのようなサービスはけっこうですよ」という、遠慮の気持ちを表します。「断り」ではないので、「お構いなく」と言っても、お茶が出てくることがよくあります。
(例1)
訪問先の人: お忙しいところ、お越しいただいてすみません。今日も暑いですね。今お水をお持ちします。
あなた: あ、どうぞお構いなく・・・。
(例2)
訪問先の人: どうもこんにちは。コーヒーでいいですか。
あなた: あ、すぐに失礼しますので、どうぞお構いなく・・・。
※(例1)と(例2)で「お気遣いなく」を使っても変ではありません。
◇ 「お気遣いなく(おきづかいなく)」
食べ物や飲み物以外の、下のような場面では「お気遣いなく」の方を使います。つまり、「お気遣いなく」の方が、使える範囲が広いと言えるでしょう。
(例3)
訪問先の人: エアコンの温度を下げましょうか?
あなた: いえ、大丈夫です。どうぞお気遣いなく・・・。
(例4)
訪問先の人: いま(上着をかけるための)ハンガーをお持ちしますね。
あなた: いえいえ、どうぞお気遣いなく・・・。
(例5)
訪問先の人: 資料が増えてしまってすみません。紙袋か何か持ってきますね。
あなた: いえ、かばんに入ると思いますので、どうぞお気遣いなく・・・。
2012年9月13日木曜日
~のことを思い出します。
① 地震の日を思い出すと、今でも怖くなります。
② 地震の日のことを思い出すと、今でも怖くなります。
◇ 具体的な日にちではなく、「その日の状況、様子を思い出す」と言いたい場合は「のこと」を付けて「地震の日のこと」と言います。「時」の場合も同様です。
(例)
・ 地震の時のことを思い出すと、今でも怖くなります。
・ 面接を受けた日のことは、よく覚えています。
◇ 人や物、場所に関する記憶の場合も同様です。
単に名前だけではなく、「様子、雰囲気、出来事など」という意味がはっきりします。
(例)
・ あの人のことは、よく覚えています。
・ 最近よく、昔住んでいた町のことを思い出します。
② 地震の日のことを思い出すと、今でも怖くなります。
◇ 具体的な日にちではなく、「その日の状況、様子を思い出す」と言いたい場合は「のこと」を付けて「地震の日のこと」と言います。「時」の場合も同様です。
(例)
・ 地震の時のことを思い出すと、今でも怖くなります。
・ 面接を受けた日のことは、よく覚えています。
◇ 人や物、場所に関する記憶の場合も同様です。
単に名前だけではなく、「様子、雰囲気、出来事など」という意味がはっきりします。
(例)
・ あの人のことは、よく覚えています。
・ 最近よく、昔住んでいた町のことを思い出します。
2012年9月6日木曜日
気をおつかいにならないでください?
先日Aさんは取引先を訪問しました。その日は猛暑でした。
取引先の人 : 暑い中お越しいただいてすみません。あっ、もう少しエアコンの温度下げますね。
Aさん : あっ、このままでけっこうですので、気をお遣いにならないでください。
Aさんは「気を遣わないでください」を敬語にして上のように言ったのですが、この場合は「どうぞお気遣いなく(おきづかいなく)」という決まった言い方があり、そちらを使ったほうが自然です。
(例)
取引先の人 : もう少しエアコンの温度下げますね。
Aさん : あっ、このままでけっこうですので、どうぞお気遣いなく。
取引先の人 : そうですか?
Aさん : はい、ありがとうございます。
◇ 「気を遣ってくれてありがとう」という意味で、「お気遣いありがとうございます」という言い方もあります。
(例)
取引先の人 : いまエアコンの温度下げたので、もうちょっとしたら涼しくなると思います。
Aさん : あー、すみません。お気遣いありがとうございます。
取引先の人 : 暑い中お越しいただいてすみません。あっ、もう少しエアコンの温度下げますね。
Aさん : あっ、このままでけっこうですので、気をお遣いにならないでください。
Aさんは「気を遣わないでください」を敬語にして上のように言ったのですが、この場合は「どうぞお気遣いなく(おきづかいなく)」という決まった言い方があり、そちらを使ったほうが自然です。
(例)
取引先の人 : もう少しエアコンの温度下げますね。
Aさん : あっ、このままでけっこうですので、どうぞお気遣いなく。
取引先の人 : そうですか?
Aさん : はい、ありがとうございます。
◇ 「気を遣ってくれてありがとう」という意味で、「お気遣いありがとうございます」という言い方もあります。
(例)
取引先の人 : いまエアコンの温度下げたので、もうちょっとしたら涼しくなると思います。
Aさん : あー、すみません。お気遣いありがとうございます。
2012年8月23日木曜日
経験をしました?
ある企業のインターンシップに参加した方(Mさん)に感想を聞いたところ、次のような返事が返ってきました。
私: 日本の会社で実際に働いてみて、どうでしたか。
Mさん: はい、とてもいい経験をしました。
赤字の部分について考えてみましょう。
Mさんの言い方は、単に「経験をした」という事実を述べているだけです。
質問は「経験した結果」がどうなのか聞いているので、「とてもいい経験になりました」という言い方のほうが自然で適切です。
◇ 「いい経験になりました」という言い方には「その経験が身になった」という結果に加え、感謝の気持ちも含まれています。
(例)
A : この間は会議の通訳をありがとう。急にお願いしてごめんね。
B : いいえ、緊張しましたがすごくいい経験になりました。
◇ 状況によっては「勉強になりました」という言い方でもいいでしょう。
(例)
A : 昨日の研修に参加してみて、どうでしたか。
B : はい、とてもいい勉強になりました。
私: 日本の会社で実際に働いてみて、どうでしたか。
Mさん: はい、とてもいい経験をしました。
赤字の部分について考えてみましょう。
Mさんの言い方は、単に「経験をした」という事実を述べているだけです。
質問は「経験した結果」がどうなのか聞いているので、「とてもいい経験になりました」という言い方のほうが自然で適切です。
◇ 「いい経験になりました」という言い方には「その経験が身になった」という結果に加え、感謝の気持ちも含まれています。
(例)
2012年8月16日木曜日
食欲が下がる?
(誤) どんなに暑くても、食欲が下がったことはありません。
(正) どんなに暑くても、食欲が落ちたことはありません。
◇ 食欲のマイナスの変化については、「食欲が落ちる」と言います。
(正) 暑いせいか、子どもの食欲が落ちているようで心配です。
(正) 暑さで食欲が落ちているからといって、冷たい物ばかり食べるのは良くない。
(正) 入院して以来、食欲が落ちてやせてしまった。
◇ 漢語だと、次のような言い方があります。固い言い方です。医学の講義などではこちらがよく使われます。
(正) 食欲が低下する。
(正) 食欲が減退する。
(正) どんなに暑くても、食欲が落ちたことはありません。
◇ 食欲のマイナスの変化については、「食欲が落ちる」と言います。
(正) 暑いせいか、子どもの食欲が落ちているようで心配です。
(正) 暑さで食欲が落ちているからといって、冷たい物ばかり食べるのは良くない。
(正) 入院して以来、食欲が落ちてやせてしまった。
◇ 漢語だと、次のような言い方があります。固い言い方です。医学の講義などではこちらがよく使われます。
(正) 食欲が低下する。
(正) 食欲が減退する。
2012年8月9日木曜日
コーヒー三つをください?
時折耳にする間違いなので、念のため確認します。
(誤) コーヒー三つをください。
(正) コーヒーを三つください。
◇ 何かを注文する時、「(品物)+を+(数詞)ください」のように、助詞「を」は品物の後に付けます。数詞の後には付けません。
(正) カフェラテのショートを二つください。
(正) グラスを二つお願いします。
◇ 会話では、この「を」は省略されることが多いのですが、正しい位置は覚えておきましょう。
(例)
・ アイスコーヒー三つお願いします。 (=アイスコーヒーを三つお願いします)
・ オレンジジュースとアイスティーください。(=オレンジジュースとアイスティーをください)
(誤) コーヒー三つをください。
(正) コーヒーを三つください。
◇ 何かを注文する時、「(品物)+を+(数詞)ください」のように、助詞「を」は品物の後に付けます。数詞の後には付けません。
(正) カフェラテのショートを二つください。
(正) グラスを二つお願いします。
◇ 会話では、この「を」は省略されることが多いのですが、正しい位置は覚えておきましょう。
(例)
・ アイスコーヒー三つお願いします。 (=アイスコーヒーを三つお願いします)
・ オレンジジュースとアイスティーください。(=オレンジジュースとアイスティーをください)
2012年8月2日木曜日
違っています vs 違っているようなんですが・・・
◇ 目上の方のミスや勘違いを指摘する時は、角(かど)を立てないように、特に慎重に言い方を選ぶ必要があります。
<状況>
Gさんは、先輩が作成した見積書の数字に間違いがあることに気づきました。
念のため何度も見直しましたが、絶対に間違っています。Gさんは先輩に次のように言いました。
「すみません、あの、ここの数字が少し違っているようなんですが・・・」
<質問>
この「~ようなんですが」という言い方は適切でしょうか。
<状況>
Gさんは、先輩が作成した見積書の数字に間違いがあることに気づきました。
念のため何度も見直しましたが、絶対に間違っています。Gさんは先輩に次のように言いました。
「すみません、あの、ここの数字が少し違っているようなんですが・・・」
<質問>
この「~ようなんですが」という言い方は適切でしょうか。
<解答>
この場合は適切です。
(適切な理由①)
明らかに相手のミスだという確信がある場合でも、目上の方や顧客に間違いを指摘する場合は「~ようなんですが・・・」と遠回しな言い方で伝えます。「ここの数字、違っています」「違っていませんか」のようにストレートな言い方だと、相手のプライドを傷つける可能性があるためです。
(適切な理由②)
また、「~ようなんですが・・・」には「ひょっとしたら私の勘違いかもしれませんが、確認してみていただけますか」という謙虚さが含まれていて、相手にも伝わります。結果的に、あなたの指摘は受け入れてもらいやすくなります。
(その他の例文)
・ そちらからのFAXがまだ届いていないようなんですが・・・
・ 資料が一部、足りないようなんですが・・・
・ コピーが1ページ、抜けているようなんですが・・・
・ (電話で)御社のY様と3時にお約束している者ですが、まだお見えになっていないようなんですが・・・
2012年7月26日木曜日
主婦? 主婦の方?
日本で中国語教室を経営しているUさんという方が、地元のケーブルTV局のインタビューを受けていました。
TV局の人: Uさんの教室に来る生徒さんは、どんな人たちなんですか。
Uさん: そうですねー、昼間は近所の主婦が多いですが、夜は会社員が中心ですね。
赤字の部分について考えてみましょう。
この場合の「主婦」「会社員」はUさんにとって、教室に来てくれる顧客にあたります。
下の例のように「~の方(かた)」を付けて、「主婦の方(かた)」「会社員の方(かた)」と言ったほうが丁寧で、顧客として大事に思っている様子が伝わります。
(例)
「そうですねー、昼間は近所の主婦の方が多いですが、夜は会社員の方が中心ですね。」
◇ 顧客に言及する際、職業や国籍の後ろに「~の方(かた)」を付けることで丁寧になり、大切に思う心が聞いている人に伝わります。
(例)
日本人 ⇒ 日本の方/日本人の方
中国人 ⇒ 中国の方/中国人の方
エンジニア ⇒ エンジニアの方
(例文)
・ いろいろな国からのお客様に、この旅館を利用していただいていますが、最近は中国の方が非常に増えまして、中国語に対応できるスタッフの必要性を感じております。
・ このレストランは、仕事でお世話になっているカメラマンの方が教えてくれたんですよ。料理もおいしいですが雰囲気もいいので、撮影でも利用するそうです。
TV局の人: Uさんの教室に来る生徒さんは、どんな人たちなんですか。
Uさん: そうですねー、昼間は近所の主婦が多いですが、夜は会社員が中心ですね。
赤字の部分について考えてみましょう。
この場合の「主婦」「会社員」はUさんにとって、教室に来てくれる顧客にあたります。
下の例のように「~の方(かた)」を付けて、「主婦の方(かた)」「会社員の方(かた)」と言ったほうが丁寧で、顧客として大事に思っている様子が伝わります。
(例)
「そうですねー、昼間は近所の主婦の方が多いですが、夜は会社員の方が中心ですね。」
◇ 顧客に言及する際、職業や国籍の後ろに「~の方(かた)」を付けることで丁寧になり、大切に思う心が聞いている人に伝わります。
(例)
日本人 ⇒ 日本の方/日本人の方
中国人 ⇒ 中国の方/中国人の方
エンジニア ⇒ エンジニアの方
(例文)
・ いろいろな国からのお客様に、この旅館を利用していただいていますが、最近は中国の方が非常に増えまして、中国語に対応できるスタッフの必要性を感じております。
・ このレストランは、仕事でお世話になっているカメラマンの方が教えてくれたんですよ。料理もおいしいですが雰囲気もいいので、撮影でも利用するそうです。
2012年7月19日木曜日
印象を感じました?
(誤) 初めてAさんに会って、とても明るい人だという印象を感じました。
(正) 初めてAさんに会って、とても明るい人だという印象を受けました。
(正) 〃 持ちました。
(正) 〃 抱きました(いだきました)。
◇ 「印象を感じる」という言い方はせず、「受ける」か「持つ」か「抱く」を使います。
◇ また、上の文のように、心で感じたことについて話す時は、「抱く」は「いだく」と読みます。
(例)
・ 病院で生まれたばかりの我が子を抱いた(だいた)。
・ 会社の方針に疑問を抱く(いだく)。
(正) 初めてAさんに会って、とても明るい人だという印象を受けました。
(正) 〃 持ちました。
(正) 〃 抱きました(いだきました)。
◇ 「印象を感じる」という言い方はせず、「受ける」か「持つ」か「抱く」を使います。
◇ また、上の文のように、心で感じたことについて話す時は、「抱く」は「いだく」と読みます。
(例)
・ 病院で生まれたばかりの我が子を抱いた(だいた)。
・ 会社の方針に疑問を抱く(いだく)。
2012年7月12日木曜日
遅れって申し訳ありませんでした?
ある人からもらったメールに、
「返事が遅れって申し訳ありませんでした。」
と書いてありました。
上級者ともなると、「て形」の間違いはほとんど見られなくなりますが、唯一、「っ」の要らないところに「っ」を入れてしまう間違いは時々見られます。
(誤) 遅れって
(正) 遅れて
これを書いた人は、会話でも「遅れって」と発音している可能性があります。
会話だと一瞬なので、気づかれずに済むかもしれませんが、文字の場合は非常に目立ちます。
他に、同じパターンの間違いとして、以下のものがあります。
(誤) 教えって (正) 教えて
(誤) 覚えって (正) 覚えて
うっかり書き間違えた、というケースもあると思いますが、単純な間違いであればあるほど、読んだ人は「まさか??」と感じます。注意しましょう。
「返事が遅れって申し訳ありませんでした。」
と書いてありました。
上級者ともなると、「て形」の間違いはほとんど見られなくなりますが、唯一、「っ」の要らないところに「っ」を入れてしまう間違いは時々見られます。
(誤) 遅れって
(正) 遅れて
これを書いた人は、会話でも「遅れって」と発音している可能性があります。
会話だと一瞬なので、気づかれずに済むかもしれませんが、文字の場合は非常に目立ちます。
他に、同じパターンの間違いとして、以下のものがあります。
(誤) 教えって (正) 教えて
(誤) 覚えって (正) 覚えて
うっかり書き間違えた、というケースもあると思いますが、単純な間違いであればあるほど、読んだ人は「まさか??」と感じます。注意しましょう。
2012年7月6日金曜日
助詞を間違いします?
以前にも取り上げましたが、とても多い誤用なのでもう一度。
(誤) 時々、助詞を間違いします。
(正) 時々、助詞を間違えます。
◇ 「間違い」という名詞に「する」を付けて、「間違いする」という言い方はできません。 「間違える」という他動詞を使ってください。
(正) すみません、電話番号を間違えました。
(正) いつも、自動詞と他動詞を間違えてしまうんです。
(誤) 時々、助詞を間違いします。
(正) 時々、助詞を間違えます。
◇ 「間違い」という名詞に「する」を付けて、「間違いする」という言い方はできません。 「間違える」という他動詞を使ってください。
(正) すみません、電話番号を間違えました。
(正) いつも、自動詞と他動詞を間違えてしまうんです。
2012年6月28日木曜日
台風を気をつけてください??
(誤) 台風を気をつけてください。
(正) 台風に気をつけてください。
(誤) 病気やけがを気をつけてください。
(正) 病気やけがに気をつけてください。
◇ 「気をつける」の前の助詞は、常に【に】を使います。【を】は間違いです。
(正) 人込みではスリに気をつけてください。
(正) 人込みでは貴重品に気をつけてください。(=貴重品をとられないように気をつけてください)
(正) 台風に気をつけてください。
(誤) 病気やけがを気をつけてください。
(正) 病気やけがに気をつけてください。
◇ 「気をつける」の前の助詞は、常に【に】を使います。【を】は間違いです。
(正) 人込みではスリに気をつけてください。
(正) 人込みでは貴重品に気をつけてください。(=貴重品をとられないように気をつけてください)
2012年6月21日木曜日
「手配」の意味
韓国人のJさんには、日本人の秘書がいます。
Jさん :今度のランチョンセミナーの参加者は何名?
秘書 :ええと、25名です。こちらが参加者リストです。
Jさん :ありがとう。じゃ、これを元に当日の席順表を手配してください。
秘書 :・・・はい。
<質問>
Jさんは、「準備」という意味で「手配」という言葉を使いましたが、その瞬間、秘書が少し不思議そうな顔をしたのに気づいたそうです。「言葉の使い方が間違っていたのでしょうか?」というのが、Jさんの質問です。
<解説>
「手配」という言葉は、次のような場面で使います。
・ 来月部長が北京に出張するため、私が航空券とホテルを手配しました。
・ お客様がお帰りになる時間に合わせて、タクシーを手配しました。
・ 旅行先でマンゴーを買い、帰国の翌日自宅に届くように手配しました。
・ 万が一に備えて、有名歌手の結婚式場に警備員を手配しました。
・ パーティーのために、100名分の料理の手配をしました。
◇ 「手配する」とは単に「準備する」のではなく、「計画がスムーズに運ぶように、関係者に指示を出し、準備する」ことです。例えば、「タクシーを手配する」とは、タクシー会社に必要な指示を出し、適当な場所と時間にタクシーを準備することです。
◇ Jさんのように、「席順表を手配してください」と言うと、「誰かに指示して席順表を準備しなさい」という意味に聞こえます。だから秘書は、「え?私が作るんじゃないの?」と一瞬違和感を覚えたのです。秘書自身が作るのであれば、「準備してください」「作成してください」という言うべきだったのです。
Jさん :今度のランチョンセミナーの参加者は何名?
秘書 :ええと、25名です。こちらが参加者リストです。
Jさん :ありがとう。じゃ、これを元に当日の席順表を手配してください。
秘書 :・・・はい。
<質問>
Jさんは、「準備」という意味で「手配」という言葉を使いましたが、その瞬間、秘書が少し不思議そうな顔をしたのに気づいたそうです。「言葉の使い方が間違っていたのでしょうか?」というのが、Jさんの質問です。
<解説>
「手配」という言葉は、次のような場面で使います。
・ 来月部長が北京に出張するため、私が航空券とホテルを手配しました。
・ お客様がお帰りになる時間に合わせて、タクシーを手配しました。
・ 旅行先でマンゴーを買い、帰国の翌日自宅に届くように手配しました。
・ 万が一に備えて、有名歌手の結婚式場に警備員を手配しました。
・ パーティーのために、100名分の料理の手配をしました。
◇ 「手配する」とは単に「準備する」のではなく、「計画がスムーズに運ぶように、関係者に指示を出し、準備する」ことです。例えば、「タクシーを手配する」とは、タクシー会社に必要な指示を出し、適当な場所と時間にタクシーを準備することです。
◇ Jさんのように、「席順表を手配してください」と言うと、「誰かに指示して席順表を準備しなさい」という意味に聞こえます。だから秘書は、「え?私が作るんじゃないの?」と一瞬違和感を覚えたのです。秘書自身が作るのであれば、「準備してください」「作成してください」という言うべきだったのです。
2012年6月14日木曜日
相変わらずですね!?
久しぶりの出張で東京オフィスに来たSさんは、以前同じチームで働いていた部長のところにあいさつに行きました。
Sさん: 部長!ご無沙汰しております。
部長 : Sさん、久しぶりだね、元気そうだね。
Sさん: 部長も相変わらずですね。
Sさんは、「以前と変わらずお元気そうで何よりです」という意味で言ったつもりでしたが、この場合、部長はちょっとバカにされた気持ちになる可能性があり、危険です。
(解説)
◇ 「相変わらず」は「前と同じ」という意味です。自分自身や身内について、謙遜して話す時に使います。
(例)
・ 私は相変わらず自動車のセールスの仕事をしています。
・ 私は相変わらず高円寺に住んでいます。
・ 息子は相変わらず独身で、休みの日は趣味のゴルフばかりしています。
◇ 「前と同じ」というのは裏を返すと「進歩がない/成長がない」ということですから、目上の方に対して「相変わらず」は、失礼になりかねません。目上の方には使わないほうがいい言葉でしょう。
冒頭のSさんのような場面では、「お元気そうですね」で十分だと思います。
Sさん: 部長!ご無沙汰しております。
部長 : Sさん、久しぶりだね、元気そうだね。
Sさん: 部長も相変わらずですね。
Sさんは、「以前と変わらずお元気そうで何よりです」という意味で言ったつもりでしたが、この場合、部長はちょっとバカにされた気持ちになる可能性があり、危険です。
(解説)
◇ 「相変わらず」は「前と同じ」という意味です。自分自身や身内について、謙遜して話す時に使います。
(例)
・ 私は相変わらず自動車のセールスの仕事をしています。
・ 私は相変わらず高円寺に住んでいます。
・ 息子は相変わらず独身で、休みの日は趣味のゴルフばかりしています。
◇ 「前と同じ」というのは裏を返すと「進歩がない/成長がない」ということですから、目上の方に対して「相変わらず」は、失礼になりかねません。目上の方には使わないほうがいい言葉でしょう。
冒頭のSさんのような場面では、「お元気そうですね」で十分だと思います。
2012年6月7日木曜日
言いたいことがあります?
先日、留守番電話に次のようなメッセージが入っていました。
「あの~、 お忙しいところすみません。ちょっと言いたいことがあってお電話したんですが、また明日かけ直しまーす」
これを聞いて私はとても心配になり、「何だろう、クレームかな・・・?」と不安な気持ちで一晩過ごしました。ところが次の日確認したら、用件はごく普通の内容で、「文句」や「クレーム」などではありませんでした。
<解説>
「言いたいことがある」には、「文句がある」という意味があり、例えば、次のような場面にぴったりです。
(夫婦げんかで)
妻 : ちょっと、黙ってないで言いたいことがあるならはっきり言えば?
夫 : ・・・。
(同僚との会話)
A : まあ、部長のやり方には俺もいろいろ言いたいこともあるけどさ・・・
B : うん、わかるわかる。
◇ 「言いたいことがある」という表現だと、相手を驚かせたり心配させてしまいかねません。以下のように言えば、余計な心配をさせずに済みます。
・ 〇〇の件で、ちょっとお話ししたいことがあってお電話したんですが・・・
・ 〃 ちょっとご相談したいことがあってお電話したんですが・・・
・ 〃 ちょっとご連絡したいことがあってお電話したんですが・・・
「あの~、 お忙しいところすみません。ちょっと言いたいことがあってお電話したんですが、また明日かけ直しまーす」
これを聞いて私はとても心配になり、「何だろう、クレームかな・・・?」と不安な気持ちで一晩過ごしました。ところが次の日確認したら、用件はごく普通の内容で、「文句」や「クレーム」などではありませんでした。
<解説>
「言いたいことがある」には、「文句がある」という意味があり、例えば、次のような場面にぴったりです。
(夫婦げんかで)
妻 : ちょっと、黙ってないで言いたいことがあるならはっきり言えば?
夫 : ・・・。
(同僚との会話)
A : まあ、部長のやり方には俺もいろいろ言いたいこともあるけどさ・・・
B : うん、わかるわかる。
◇ 「言いたいことがある」という表現だと、相手を驚かせたり心配させてしまいかねません。以下のように言えば、余計な心配をさせずに済みます。
・ 〇〇の件で、ちょっとお話ししたいことがあってお電話したんですが・・・
・ 〃 ちょっとご相談したいことがあってお電話したんですが・・・
・ 〃 ちょっとご連絡したいことがあってお電話したんですが・・・
2012年5月31日木曜日
「後程」はどのぐらい後?
先日、ある人にお願い事をしたところ、「少し考えて、後程お返事いたします。」というメールが返ってきました。このメールをもらったのは午後6時半ごろでした。
この場合、どのぐらい後に返事が来ると期待しますか?
① すぐ
② 数時間後~その日のうち
③ その日のうち~翌日
答えは②です。
私も、その日のうちに連絡が来るものと思い、携帯を小まめにチェックしながら夜中まで待っていましたが、返事が来たのは翌日でした。「それなら初めから「明日」と書いてくれればよかったのに・・」と、感じました。
<解説>
「後程(のちほど)」は「後で」をより丁寧にした言い方で、「少し時間が経ってから」という意味です。
「後程ご連絡します。」と言われたら、たいていの人は数時間以内に連絡が来るだろうと期待します。どんなに遅くても「その日のうち」、会社なら「その日の業務時間内」に連絡が来ると思って待ちます。翌日とは思いません。
◇ 「後程」は、どんなに遅くても「その日のうち」です。日付をまたぎません。
「後で」や「後程」は、人によって感覚が違うため、特に仕事ではトラブルを招きがちです。「3時までに」「明日中に」「木曜日までに」など、期限を具体的に言ったほうがいいでしょう。
この場合、どのぐらい後に返事が来ると期待しますか?
① すぐ
② 数時間後~その日のうち
③ その日のうち~翌日
答えは②です。
私も、その日のうちに連絡が来るものと思い、携帯を小まめにチェックしながら夜中まで待っていましたが、返事が来たのは翌日でした。「それなら初めから「明日」と書いてくれればよかったのに・・」と、感じました。
<解説>
「後程(のちほど)」は「後で」をより丁寧にした言い方で、「少し時間が経ってから」という意味です。
「後程ご連絡します。」と言われたら、たいていの人は数時間以内に連絡が来るだろうと期待します。どんなに遅くても「その日のうち」、会社なら「その日の業務時間内」に連絡が来ると思って待ちます。翌日とは思いません。
◇ 「後程」は、どんなに遅くても「その日のうち」です。日付をまたぎません。
「後で」や「後程」は、人によって感覚が違うため、特に仕事ではトラブルを招きがちです。「3時までに」「明日中に」「木曜日までに」など、期限を具体的に言ったほうがいいでしょう。
2012年5月24日木曜日
聞き入る(いる)?聞き入る(はいる)?
<問題>
赤字の部分は、どのように読みますか。
① バイオリンの美しい音色に聞き入った。
② 関係者以外、敷地内に立ち入らないでください。
③ 強盗は2階の窓を割って押し入ったらしい。
<解答>
① いった ② いらないで ③ いった
<解説>
「動詞+入る」という形の複合動詞には、以下のようなものがあります。数は多くありません。
後続の「入る」は常に「いる」と読み、前に付く動詞の意味を強めます。
・ 聞き入る = 熱心に聞く
・ 立ち入る = 中に入る/干渉する
・ 押し入る = 無理に/不法に入る
・ 恥じ入る = 深く恥じる 例: 自分の過ちに恥じ入る。
・ 寝入る = 深く眠る 例: バスで寝入ってしまい、財布をすられた。
・ 感じ入る = 深く感心する 例: 彼の勇気に感じ入った。
・ 見入る = 関心を持ってじっと見る 例: 鮮やかな3D映像に思わず見入った。
◇ 複合動詞の「~入る」を、「はいる」と読むことは絶対にありません。
赤字の部分は、どのように読みますか。
① バイオリンの美しい音色に聞き入った。
② 関係者以外、敷地内に立ち入らないでください。
③ 強盗は2階の窓を割って押し入ったらしい。
<解答>
① いった ② いらないで ③ いった
<解説>
「動詞+入る」という形の複合動詞には、以下のようなものがあります。数は多くありません。
後続の「入る」は常に「いる」と読み、前に付く動詞の意味を強めます。
・ 聞き入る = 熱心に聞く
・ 立ち入る = 中に入る/干渉する
・ 押し入る = 無理に/不法に入る
・ 恥じ入る = 深く恥じる 例: 自分の過ちに恥じ入る。
・ 寝入る = 深く眠る 例: バスで寝入ってしまい、財布をすられた。
・ 感じ入る = 深く感心する 例: 彼の勇気に感じ入った。
・ 見入る = 関心を持ってじっと見る 例: 鮮やかな3D映像に思わず見入った。
◇ 複合動詞の「~入る」を、「はいる」と読むことは絶対にありません。
2012年5月17日木曜日
もう十分です!?
◇ 日本人の家に招待されて、手料理をごちそうになったことがある人も多いでしょう。下のケース
のように、「おいしいけれど、もうおなか一杯で食べられない!」という状況に陥った人も、たく
さんいるはずです。
先日、Cさんは上司の家に招待されました。上司の奥さんの手料理をすすめられるままに食べているうちに、すっかり満腹になりました。
上司 「Cさん、おかわりは?」
上司の奥さん 「どうぞどうぞ遠慮しないで。まだたくさんありますから。」
Cさん 「(困ったなあ・・もう食べられない・・)あ、あの、ありがとうございます。でも、もう十
分ですので。」
Cさんはこの時、上司と奥さんの顔色が少し変わったのに気づいたそうです。
何が良くなかったのでしょうか。皆さんなら、どのように断りますか。
<解説>
「もう十分です」は、「これ以上は要りません」「必要ありません」という意味なので、そのまま使うと冷たく聞こえてしまいます。
(使用例)
・言い訳はもう十分です。(=あなたの言い訳はもう聞きたくないです。)
・話し合いはもう十分です。(=これ以上、話す必要はありません。)
◇ Cさんのケースであれば、次のように言えば良かったでしょう。
Cさん 「ありがとうございます。でも、もう十分いただきましたので・・・」
奥さん 「あら、そうですか・・?」
Cさん 「ええ、本当においしくて、つい食べ過ぎてしまいました。」
◇ 「いただきました」の一言を添えることによって、「おなかが一杯」という説明になります。同時
に、相手への感謝も伝わります。さらに、「本当においしかった!」ことをはっきり伝えれば、OKです。
のように、「おいしいけれど、もうおなか一杯で食べられない!」という状況に陥った人も、たく
さんいるはずです。
先日、Cさんは上司の家に招待されました。上司の奥さんの手料理をすすめられるままに食べているうちに、すっかり満腹になりました。
上司 「Cさん、おかわりは?」
上司の奥さん 「どうぞどうぞ遠慮しないで。まだたくさんありますから。」
Cさん 「(困ったなあ・・もう食べられない・・)あ、あの、ありがとうございます。でも、もう十
分ですので。」
Cさんはこの時、上司と奥さんの顔色が少し変わったのに気づいたそうです。
何が良くなかったのでしょうか。皆さんなら、どのように断りますか。
<解説>
「もう十分です」は、「これ以上は要りません」「必要ありません」という意味なので、そのまま使うと冷たく聞こえてしまいます。
(使用例)
・言い訳はもう十分です。(=あなたの言い訳はもう聞きたくないです。)
・話し合いはもう十分です。(=これ以上、話す必要はありません。)
◇ Cさんのケースであれば、次のように言えば良かったでしょう。
Cさん 「ありがとうございます。でも、もう十分いただきましたので・・・」
奥さん 「あら、そうですか・・?」
Cさん 「ええ、本当においしくて、つい食べ過ぎてしまいました。」
◇ 「いただきました」の一言を添えることによって、「おなかが一杯」という説明になります。同時
に、相手への感謝も伝わります。さらに、「本当においしかった!」ことをはっきり伝えれば、OKです。
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