2012年4月5日木曜日

さんざん・・?

佐藤さんは先日、Bさんの紹介で、Cさんに会いました。

佐藤さん : どうもはじめまして、佐藤です。
Cさん   : はじめまして。Cです。佐藤さんのことはBさんからさんざんうかがっております。
佐藤さん : ??


<問題>
Cさんの「さんざん(散々)」の使い方は不適切です。
どのように言えばいいでしょうか。



<解説と答え>
Cさんは「よく」「何度も」という意味で「さんざん」を使ったようですが、この場合は不適切です。
「さんざん」は「ものすごく」という意味で、程度の激しさを表しますが、「不快な気持ち」「うんざりした気持ち」の時に使う副詞です。

(例)
・遅刻のことで、部長にさんざん叱られた。
・取引先から、さんざん文句を言われた。
・同僚と飲みに行って、さんざん会社の愚痴を聞かされた。

つまり、冒頭のCさんの言葉は、「あなたについて何度も聞かされてうるさかった」と言っていることになるわけです。言われた人はもちろん驚きます。
「あなたのことは以前からよく聞いています」と言いたい場合は、「かねがね」という副詞を使います。

(例)
佐藤さん: どうも、はじめまして。佐藤です。今日はお忙しいところ本当にありがとうございます。
Cさん  : はじめまして、Cです。佐藤さんのことはBさんからかねがねうかがっております。今日は
        おにかかれて嬉しいです。
佐藤さん: いえいえこちらこそ、どうぞよろしくお願いします。

◇ 副詞には、ネガティブな意味を持つものがあるので、注意が必要です。

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