2011年12月22日木曜日
申し伝えます
(誤) 部長の鈴木にそのようにお伝えします。
(正) 部長の鈴木にそのように申し伝えます。
お客様から、身内である上司への伝言を預かった際、適切なのは「申し伝える」のほうです。
「お伝えします」だと、「あなたのために伝言します」という意味のほか、「上司のために、伝言します」という意味にも受け取れます。間違いではありませんが、中途半端です。
「申し伝える」には「あなたのために、伝言します」という意味しかありませんから、お客様だけを高めることになり、敬意の対象が明確です。
最上級者であっても、この「申し伝える」を知らず、「お伝えします」で済ませている人がほとんどです。
伝言を預かることは仕事では日常茶飯事。いったん知ってしまうと、こんなに便利な言葉はないと気づくはずです。ぜひ、使ってみてください。
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気になる日本語
2011年12月21日水曜日
電車止まってるからぁ・・・?
(誤) すみません、電車止まってるから、少し遅くなります。
(正) すみません、電車が止まっているので、少し遅くなります。
◇ 事情を説明するときに、~(だ)から・・・という言い方は、あなたの印象を悪くします。
ビジネス会話で「~(だ)から」という言い方をすることは、ほとんど無いと思ってください。
なお、上記の例で、「電車止まってるだから」という言う人がいますが、これは文法が間違っています。
(正) すみません、電車が止まっているので、少し遅くなります。
◇ 事情を説明するときに、~(だ)から・・・という言い方は、あなたの印象を悪くします。
ビジネス会話で「~(だ)から」という言い方をすることは、ほとんど無いと思ってください。
なお、上記の例で、「電車止まってるだから」という言う人がいますが、これは文法が間違っています。
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習うより慣れろ
2011年12月20日火曜日
いま渋谷なんだけどぉ・・・?
(誤) 「すみません、いま渋谷なんだけど、10分くらい遅れます。」
(正) 「すみません、いま渋谷なのですが、~~のため、10分くらい遅れます。」
◇ 「~んだけど」という言い方は、印象度を大きく下げます。
ビジネス会話で上司や顧客に対して話しをするとき、「~(な)んだけどぉ・・・」という言い方をしてはいけません。
(正) 「すみません、いま渋谷なのですが、~~のため、10分くらい遅れます。」
◇ 「~んだけど」という言い方は、印象度を大きく下げます。
ビジネス会話で上司や顧客に対して話しをするとき、「~(な)んだけどぉ・・・」という言い方をしてはいけません。
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習うより慣れろ
2011年12月19日月曜日
止まってたんで・・・?
次の文はどのように直したらいいでしょうか。
「電車が事故で止まってたんで、遅くなりました。申し訳ありません。」
<回答>
「止まっていたので、遅くなりました。」
止まってたんで・・・という言い方は、あなたの印象を悪くします。
以下の2点を覚えておきましょう。
・「~ている」の「い」を省略するだけで、丁寧度が低くなる。
・「~ので」を「んで」と発音するだけで、不真面目に聞こえる。
「電車が事故で止まってたんで、遅くなりました。申し訳ありません。」
<回答>
「止まっていたので、遅くなりました。」
止まってたんで・・・という言い方は、あなたの印象を悪くします。
以下の2点を覚えておきましょう。
・「~ている」の「い」を省略するだけで、丁寧度が低くなる。
・「~ので」を「んで」と発音するだけで、不真面目に聞こえる。
2011年12月16日金曜日
言われた?頼まれた?
(誤) 部長から、今日の会議の議事録を取るように頼まれました。
(正) 部長から、今日の会議の議事録を取るように言われました。
「頼む」には「おじぎをしてお願いする」というイメージがあるので、会社や上司から通常の業務の範囲で指示を受けた場合に使うと、とても偉そうに聞こえます。
次のように、本来の業務以外のことや、個人的な(特別な)お願いをされたときは「頼まれた」でもおかしくありません。
(正) 部長から今日だけ、病気の趙さんの代わりに通訳をするように頼まれました。
(正) 部長から、お嬢さんに中国語を教えてほしいと頼まれました。
2011年12月15日木曜日
2011年12月14日水曜日
手伝いしましょうか?
(?) 手伝いしましょうか。
(正) 手伝いましょうか。
(正) お手伝いしましょうか。
◇ 「手伝いします」「手伝いしましょうか」は間違いとは言えませんが、不自然です。
「お」をつけて、「お手伝いする」として使うか、「手伝う」にすれば全く問題ありません。
(正) 手伝いましょうか。
(正) お手伝いしましょうか。
◇ 「手伝いします」「手伝いしましょうか」は間違いとは言えませんが、不自然です。
「お」をつけて、「お手伝いする」として使うか、「手伝う」にすれば全く問題ありません。
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習うより慣れろ
2011年12月13日火曜日
お聞きしてください?
(誤)詳しいことは、担当者にお聞きしてください。
(誤)詳しいことは、担当者に伺ってください。/お伺いしてください。
◇ 「(誰かに)聞いてください」と言いたいときの敬語(尊敬の形)がとっさに出てこず、上の例のように謙譲語を使ってしまう人が(なぜか)多くいます。言われた側は、いったい何をしたらいいのか、一瞬わからなくなります。
◇ 複雑に考えず、次のようにシンプルに言えば十分です。
(正)詳しいことは、担当者に聞いていただけますでしょうか。
(誤)詳しいことは、担当者に伺ってください。/お伺いしてください。
◇ 「(誰かに)聞いてください」と言いたいときの敬語(尊敬の形)がとっさに出てこず、上の例のように謙譲語を使ってしまう人が(なぜか)多くいます。言われた側は、いったい何をしたらいいのか、一瞬わからなくなります。
◇ 複雑に考えず、次のようにシンプルに言えば十分です。
(正)詳しいことは、担当者に聞いていただけますでしょうか。
2011年12月12日月曜日
ですか? vs でしょうか?
次の2つは、どちらの方が印象がいいでしょうか。
①この件の担当はどなたですか。
①この件の担当はどなたですか。
②この件の担当はどなたでしょうか。
①と②は、質問の内容はまったく同じですが、相手に与える印象は②のほうが柔らかく、丁寧です。
音の響きが、「でしょうか」のほうが丸く、温かい感じがしますし、「でしょうか」の場合、イントネーションが自然に下降するので、優しく聞こえるのです。
話すときだけでなく、メールの場合も同様です。
では、次の質問。
「ですか」と「でしょうか」を、どのように使い分けたらいいでしょうか。
<回答>
いつでも「でしょうか」を使えば、何の問題もありません。
では、次の質問。
「ですか」と「でしょうか」を、どのように使い分けたらいいでしょうか。
<回答>
いつでも「でしょうか」を使えば、何の問題もありません。
2011年12月9日金曜日
どこに電話してるつもりですか?
間違い電話がかかってきたとき、皆さんはどのように聞き返しているでしょうか。
先日、次のような応対をしている人を見てびっくりしました。
電話を受けた人: はい、ABC商事でございます。
お客様: えっと、あれ、ABC商事?えーっと・・・。
電話を受けた人: どこに電話してるつもりですか?
この聞き方では、相手を叱りつけているのと同じです。以前、「どこに電話したいですか」と聞いている人も見ましたが、これも絶対にダメです。
もし、上の例のように相手が戸惑っている様子のときは、「失礼ですがどちらにおかけでしょうか?」という言い方で、確かめるようにしてください。
2011年12月8日木曜日
5年間半前に来日しました?
(誤) 5年間前に来日しました
(正) 5年前に来日しました
◇ 合計期間を現すときは、「間」は要りません。
(正) 朝の勉強会を始めて、すでに3年たった。 (合計期間 3年)
(正) 朝の勉強会を、3年間続けている。(継続期間 3年間)
こちら(3/16 講義)を参考にしてください。
(正) 5年前に来日しました
◇ 合計期間を現すときは、「間」は要りません。
(正) 朝の勉強会を始めて、すでに3年たった。 (合計期間 3年)
(正) 朝の勉強会を、3年間続けている。(継続期間 3年間)
こちら(3/16 講義)を参考にしてください。
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習うより慣れろ
2011年12月7日水曜日
1年間半続けています?
(誤) 週末のジョギングを1年間半続けています。
(正) 週末のジョギングを1年半続けています。
◇ 「X年間半」という言い方はありません。
継続期間を現す場合でも、「半」がつくと「間」は消えます。
(「年」を単位とする場合です。3時間半、1週間半という言い方は間違っていません。)
(正) 朝の勉強会を3年間続けています。
(正) 朝の勉強会を3年半続けています。
(正) 週末のジョギングを1年半続けています。
◇ 「X年間半」という言い方はありません。
継続期間を現す場合でも、「半」がつくと「間」は消えます。
(「年」を単位とする場合です。3時間半、1週間半という言い方は間違っていません。)
(正) 朝の勉強会を3年間続けています。
(正) 朝の勉強会を3年半続けています。
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習うより慣れろ
2011年12月6日火曜日
2011年12月5日月曜日
参考ください?
A、Bどちらが正しいですか。
(クライアントに新製品の資料を手渡したときに言う言葉)
A こちらが関連資料です。ご参考ください。
B こちらが関連資料です。ご参照ください。
(クライアントに新製品の資料を手渡したときに言う言葉)
A こちらが関連資料です。ご参考ください。
B こちらが関連資料です。ご参照ください。
<回答>
B ご参照ください
先週の講義と似た内容ですが、「ご参考ください」という言い方はありません。「ご参照ください」です。
大変多くの方が間違って使っています。以降、正しく使いましょう。
こちら(5月27日ビジネスメール)をご参照ください。
2011年12月2日金曜日
ただいま!?
Mさんは外回りの営業に行くので、ドアのところで上司にあいさつをしました。
Mさん:じゃ、行ってきます!
上司:はい、行ってらっしゃい。
そして、2時間後、戻ってきました。
Mさん:ただいま!
上司:あ、お帰りなさい。
おそらく上司は、少し変な気持ちがしたはずです。
「ただいま」というのは「ただいま戻りました」の省略形で、自宅や寮などプライベートな場所に帰ってきたときに、家族や仲間に対する言い方です。自分よりも目上の人が含まれる職場に帰ったときは、「ただいま戻りました」と、全文で言うようにしてください。
2011年12月1日木曜日
半導体に関するの研究?
(誤) 大学院で、半導体に関するの研究をしていました。
(正) 大学院で、半導体に関する研究をしていました。
「関する」には直接、名詞が続きます。助詞は必要ありません。
(正) 新聞で、消費税増税に関する記事を読みました。
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