2011年4月28日木曜日

助詞、助詞、助詞!!!

(誤)きのう秋葉原支店行って、鈴木部長にお目にかかりました。
(正)きのう秋葉原支店行って、鈴木部長にお目にかかりました。

◇これはほんの一例ですが、ビジネスの場で話す際、助詞は絶対に省略しないでください。非常になれなれしく聞こえて、好感度が一気に下がってしまいます!

2011年4月27日水曜日

内定されました?

(誤)第一志望の会社から内定されました
(正)第一志望の会社から内定をもらいました

◇ 内定の連絡をもらうことを、「内定をもらう」と表現します。受身形を使って「内定される」という言い方はしません。
◇ この間違いは強い違和感を与えます。絶対にやめましょう。

(正)2社から内定をもらって、どちらに行こうか迷っている。

2011年4月26日火曜日

そう、そう、そう!

(誤) そう、そう、そう!
(正) はい、そうです。

昨日の講義の続編です。「そう、そう、そう」というあいづちは絶対にダメ、と書きました。
中国語の「対、対、対・・・」をそのまま訳して「そう、そう、そう」とすると、日本語ではかなり失礼になってしまいます。ビジネス会話では絶対に言わないで下さい。

「そう、そう、そう」を使うのは、本当に仲の良い友達の間だけです。ビジネスシーンで使うことはありません。

2011年4月25日月曜日

まぁ、そうですね!?

日本語の会話で、「あいづち」はとても大事です。
さて、ビジネス会話で次のあいづちは、どんな印象を与えますか。


1 まぁ、そうですね
2 そう、そう、そう
3 はい

2011年4月22日金曜日

メール(形式)の復習

これまで【講義】で、4回にわたってメールの形式について扱いました。それをここにまとめておきます。

1 「さん」と書かない。「様」と書く
2 宛名に「:」をつけない
3 「こんにちは!」と書かない
4 記号「!」を使わない
5 記号「?」も使わないのが上品
6 質問を疑問文で書かないのが上級のビジネス文


(良くないメール例)
高橋さん:
こんにちは!だいぶ暖かくなりましたね

さて、先日お願いした見積書ですが、まだですか?
お待ちしています

(修正したメール例)
高橋様
いつも大変お世話になります。

さて、先日の見積書の件ですが、早急にお送りいただければ幸いです。
お忙しい中たいへん恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

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これらの内容は、今後何度でもこの場で扱います。

2011年4月21日木曜日

「~だと思う」 ②

次の例も同じです。

(誤) 私の強みは、コミュニケーション能力思います。
(誤) 私の強みは、忍耐力思います。

(正) 私の強みは、コミュニケーション能力だと思います。
(正) 私の強みは、忍耐力だと思います。

「だ」が無いと、本当に“強み”なのか不安になります。説得力がありません。

2011年4月20日水曜日

「~だと思う」 ①

(誤) 私の強みは、積極性と思います。
(正) 私の強みは、積極性だと思います。

「私の強みは積極性だ」と「そう思う」が一つになって、「私の強みは積極性だと思う」です。
積極性思う、という言い方はしません。

ただし、自己PRでは次のように言うほうが自然です。
(正) 私の強みは、何ごとにも積極的に取り組むところだと思います。

2011年4月19日火曜日

さっき電話したんですけど・・・

前回(4/14)、「さっき電話したんですけど」を取り上げました。
この言い方は間違っていませんが、学生レベルです。
ビジネス会話では、

(正) さきほどお電話したのですが・・・

と「さきほど」(先程)を使ってください。

2011年4月18日月曜日

こんにちは!

ビジネスメールの書き出しが、「こんにちは!」となっていたら、読み手にあたえる印象として最も可能性が高いのは次のどれでしょう。


1 これは大事なメールに違いない。しっかり読もう!!
2 この人は一体、何の用事でメールを書いているのだろう??
3 特別なことは何もない。普通のビジネスメール。

2011年4月15日金曜日

「どうぞご自由に」と言う冷たいあなた!

ある日、取引先の方とホテルのロビーで打ち合わせをしていました。

終了後、私は次の約束まで時間が空くため、「ここでもう少し時間をつぶしていきます」と言ったところ、相手は「そうですか、どうぞご自由に」と言って去って行ったのです。

(この人、冷たい・・・)と私は感じました。

日本語の「どうぞご自由に」は、「勝手にすれば!」と同義です。
「私には関係ないことだから、あなたの好きなようにしなさい!」という、無関心で冷淡な態度を表します。これを使うのに最もふさわしいのは喧嘩の時です。

(例)
「こんな会社、辞めてやる!」
「ああそうですか。どうぞご自由に。」


では、冒頭の場合、どう言えばいいのでしょうか。

家や会社など、あなたにとって「内」の場所であれば「どうぞごゆっくり」と言うことができます。来てくれたお客様をおもてなしするときの表現で、「急がずゆっくりしてください」という意味です。思いやりの心が入っているので冷たく響きません。目上の方に対しては、より丁寧に「どうぞごゆっくりなさっていってください」と言います。

一方、喫茶店やホテルのロビーなど、お互いにとって「外」の場合は、「すみません、お先に失礼いたします」と言えばいいでしょう。

2011年4月14日木曜日

さき電話した?

(誤) さき電話したんですけど・・・
(正) さっき電話したんですけど・・・

◇ 拍数  「さき」=2拍、「さっき」=3拍

「さき(=先)」はこの文では使えません。3拍で「さっき」と言わないと、相手は混乱します。

2011年4月13日水曜日

いったんです?いたんです?

(誤) うちの会社、昔は外国人がたくさんいったんですが、今は私だけです。
(正) うちの会社、昔は外国人がたくさんいたんですが、今は私だけです。

◇ 動詞の活用  居る(いる) ⇒ 居た(いた)
◇ 拍数       いた(2拍)、いった(3拍)

上の例は、「いったんですが」だと、「行ったんですが」「言ったんですが」に聞こえるので、文意がわからなくなります。「いたんですが」と言ってください。

(参考) 2月27日【習うより慣れろ】 「子供は両親に預けっています」

2011年4月12日火曜日

コーヒー、3つをください?

(誤) コーヒー、3つをください
(正) コーヒー、3つください

◇ 上の場合、「3つ」という数詞は副詞なので、助詞「を」はつけられません。

(誤) おひや 2つお願いします。
(正) おひや 2つお願いします。

(参考) 2月22日【習うより慣れろ】 「その資料、3部が足りません!」

2011年4月11日月曜日

「?」を使わない依頼、質問

ビジネスメールで、依頼や質問をすることもありますよね。
さて、以下の文で不適切なものはどれでしょうか。

1 見積書をお送りください。
2 見積書を送っていただけませんでしょうか?
3 見積書をお送りいただければ幸いです。

2011年4月8日金曜日

「~していただいて、ありがとうございます」という子供のメール!

メールでお礼を述べることは多いと思いますが、次のような文を書く方が大半です。
  • 「打ち合わせの時間を変更していただいて、ありがとうございました。」
  • 「資料を送っていただいて、ありがとうございました。」
決して失礼にはなりませんが、子供っぽく感じるので、いつも残念に思っています。もう少しレベルアップできるのですが、それは何だかわかりますか。

~て、ありがとうございました」という話し言葉を書いているからです。
書き言葉を使って書けば、次のようになります。(動詞の「ます形」から「ます」を取ってください。)
  • 「打ち合わせの時間を変更していただき、ありがとうございました。」
  • 「資料を送っていただき、ありがとうございました。」
これは、お詫びのメールでも同じです。
  • (話し言葉) 先日はご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした。
  • 満開の桜
  • (書き言葉) 先日はご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
これだけで、ぐっと洗練された印象に変わります。


では、次の文を書き言葉に直してみましょう!
「いつもBJC facebook をご愛読いただいて、ありがとうございます。」

2011年4月7日木曜日

人気になります?

(誤)最近、AKB48は海外でも人気になりました
(正)最近、AKB48は海外でも人気が出てきました。
(正)最近、AKB48は海外でも人気が高まってきました。

◇ 昔と今を比べてプラスの変化を表す場合、「人気が出る」もしくは「人気が高まる」と言います。
◇ 現状について言う場合は、「人気がある」です。
(正) AKB48は、フランスでも人気があります。

「人気になる」という言い方はありません。完全な間違いです。

2011年4月6日水曜日

やめします?

(誤) あの会社は、残業が多すぎるのでやめしました
(正) あの会社は、残業が多すぎるのでやめました

◇ 「やめする」という言い方はありません。「やめる」です。

(正) 組合の仕事やめて、本業に専念します。

2011年4月5日火曜日

間違いします?

(誤)朝礼のスピーチで、緊張して間違いしてしまいました。
(正)朝礼のスピーチで、緊張して間違えてしまいました。

◇「間違いする」という言い方はありません!「間違える」という他動詞を使ってください。

(正)自動詞と他動詞を、間違えてしまう。
(正)電話番号を間違えないでください。

2011年4月4日月曜日

びっくり!

メールの書き出しパターンは決まっていますよね。
さて、次のうち最も不適切のものはどれですか。

1 お世話になります。
2 お疲れさまです。
3 こんにちは!

2011年4月1日金曜日

厚くお詫びします?

知り合い(Aさん)に聞いた話。

先日、部下が仕事のミスを謝りに来たそうです。部下は見るからに反省した様子で言いました。

「この度は大変なご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。厚くお詫び申し上げます。」

これを聞いて、Aさんは思わず笑い出してしまったとのこと。


その部下は「本当に」という強調の意味で「厚く」と言ったのですが、これは間違いです。「お詫び申し上げます」に対しては「深く」を使ってください。企業や政府の謝罪会見でよく耳にする表現ですね。

(例) 皆様に大変なご心配とご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。


一方の「厚く」は「お礼申し上げます」とセットで使われる言葉です。

(例)このようにたくさんの方々にご協力いただき、厚くお礼申し上げます。


料理で言えば砂糖と塩を間違えるようなもので、食べた人はびっくりします。 笑ってもらえたのは運が良いだけ。普通はそうは行きません・・・

「深く」+「お詫び申し上げます」
「厚く」+「お礼申し上げます」

一方、「心から」という便利な言葉もあります。お詫びでも、お礼でも、両方に使うことができます。