2011年4月15日金曜日

「どうぞご自由に」と言う冷たいあなた!

ある日、取引先の方とホテルのロビーで打ち合わせをしていました。

終了後、私は次の約束まで時間が空くため、「ここでもう少し時間をつぶしていきます」と言ったところ、相手は「そうですか、どうぞご自由に」と言って去って行ったのです。

(この人、冷たい・・・)と私は感じました。

日本語の「どうぞご自由に」は、「勝手にすれば!」と同義です。
「私には関係ないことだから、あなたの好きなようにしなさい!」という、無関心で冷淡な態度を表します。これを使うのに最もふさわしいのは喧嘩の時です。

(例)
「こんな会社、辞めてやる!」
「ああそうですか。どうぞご自由に。」


では、冒頭の場合、どう言えばいいのでしょうか。

家や会社など、あなたにとって「内」の場所であれば「どうぞごゆっくり」と言うことができます。来てくれたお客様をおもてなしするときの表現で、「急がずゆっくりしてください」という意味です。思いやりの心が入っているので冷たく響きません。目上の方に対しては、より丁寧に「どうぞごゆっくりなさっていってください」と言います。

一方、喫茶店やホテルのロビーなど、お互いにとって「外」の場合は、「すみません、お先に失礼いたします」と言えばいいでしょう。

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