2011年3月17日木曜日

心ばかりの送別会・・・

3月は異動やら転勤やらで、送別会が多いシーズンです。
先日、職場でCさんの送別会が行われ、大変盛り上がりました。
いよいよ最後にCさんのスピーチが始まりました・・・
「本日はこのような、心ばかりの送別会を開いていただいて、本当にありがとうございます・・・」

出席者の間に「あれ・・・?」という微妙な空気が流れました。Cさんは「心づくし」と言うべきところを、「心ばかり」と言ってしまったのです!
心ばかり」は、「気持ちはこもっているが、それだけ」という意味です。「心ばかりの送別会」とは、「気持ちだけで全然すごくない送別会」という意味で、送別会を開いてくれた方に大変失礼です。

相手の心のこもった贈り物に、感謝の気持ちを述べる場合は、「心づくし」を使います。「真心いっぱいで本当に素晴らしい」という意味です。
(正)このような心づくしの手料理を用意していただいて、感激です。
(正)退職の日、みんなから心づくしのプレゼントをもらって、思わず涙がこぼれた。

恵比寿ガーデンプレイス
反対に、自分からの贈り物については、謙遜して「心ばかり」を使います
(正)先輩、今まで本当にお世話になりました。これは心ばかりの品ですが、どうぞ受け取ってください。
(正)私たちは、結婚する上司に心ばかりのお祝いを贈った。       

くれぐれも、お間違えなきよう。

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