2011年3月22日火曜日

高橋様?高橋さん?

あなたとは長年のつきあいで懇意にしていただいている佐藤物産の高橋部長。よく飲みに行く仲でもあります。その高橋部長にメールを書きます。メールの書き出しはどちらがより適切ですか。

1 佐藤物産株式会社 高橋さん
2 佐藤物産株式会社 高橋様



正解は2、「高橋様」です。

敬称は、相手が役職者であれば役職名を使うのが一般的。「陳社長」「金専務」「王部長」などです。しかし、役職者でも、親しい間柄の場合は役職名をつけないこともあります。その場合、「様」にしますか、それとも「さん」にしますか。

「様」です。常に「様」を使う、と覚えてください。さん」を使ってしまうと、友達感覚になってしまって失礼です。特に初対面の場合は絶対に「様」、相手があなたよりも社会的地位(役職)が上の場合も必ず「様」です。

もし相手が、「さん」づけでいいよ、と言ってきたら、そのとき「さん」に替えればいいのです。また、会社によっては、上も下も全員「さんづけというところもありますが、そういう会社だとわかっていれば、やはり「さん」でいいでしょう。それ以外は必ず「様」にしてください。

親近感を込めて「さん」と書きたい、堅苦しい形式にこだわりたくない、という気持ちもわかります。ただ、日本には「形式美」という言葉があるとおり、形式に従う方がむしろ好まれる、ということをわかって欲しいと思います。

ちなみに、役職名をそのまま書く時は「~社長」「~専務」「~部長」と書けば充分です。最近「~社長様」「~部長様」と役職名に様をつけるメールもよく見ますが、これは敬称が重なるので本来は間違いです。しかし、あまりにも多いのでダメだとも言えなくなっています。(つまり、それでも大丈夫です。)


0 件のコメント:

コメントを投稿